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アメリカ経済は凄いのか?

2023年4月21日のニューヨーク・タイムズのコラムでクルーグマンがGDPがすべてじゃないみたいなアンニュイなこと言ってる。

冒頭、アメリカ経済は日本や欧州に負ける運命にあるみたいな論考が30年前に流行った話をして始まる(マイケル・クライトンの『ライジングサン』やレスター・サローの『大接戦』を例に上げて)。でもGDPでみるとアメリカは衰退しなかった。最近のEconomist誌でもアメリカ経済指標礼賛の記事が踊ったと紹介(この記事は僕のnoteでも紹介した)した。

でもクルーグマンは言う。アメリカ人の平均寿命を先進国と比べて明らかに悪化してるじゃないか。GDPが増えてても格差が拡大していて富はスーパーヨットに消えていくではないか(スーパーヨットの話は僕のnoteでも紹介した)。

たしかにその通りだ。アメリカ経済は強すぎて、その質の問題まで立ち入って議論ができる状態なのだ。

日本はまだまだデフレの四半世紀の出口の入口に立ったにすぎない。

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