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アメリカはどうしてゴルディロックス(適温)状態なのか?

アメリカは景気の後退や失業率の上昇を伴わずにインフレが沈静化したゴルディロックス(適温)状態にあることについて、クルーグマンがニューヨークタイムズのコラムで2つの仮説を述べている。

一つは"非線形フィリップス曲線"と呼ばれるもので、平時には失業率とインフレ率の間に負の関係があるように見えるが、それはかなり弱く、昨年見られたような過熱経済では、失業率とインフレ率の関係はより強くなり、FRBがインフレ率を大きく低下させるには失業率を小幅に上昇させるだけでよいという主張である。

もう一つは、物価の上昇はコロナによって供給制約がおきたことが原因で、コロナの問題が解決されたのでインフレが沈静化したと考えるものだ。

クルーグマンはどちらかというと後者の仮説を取っているようだ。

どちらの仮説が正しいにせよ、アメリカ経済がゴルディロックス(適温)状態にあり、好調であることに変わりはない。

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