Startup Weekend 松本 1st
はじめに
スタートアップウィークエンド(以下、SW)とは、
週末を活用してアイデアをカタチにする
「スタートアップ体験イベント」です。
2024年12月に松本で初開催され、参加をしました。
これまで、起業に関する知識を書籍で得たり、
「ドリプラ信州」の運営メンバーとして、
事業はどうしたら立ち上がるかを研究してきました。
自分自身が主体になって挑戦することは初めてです。
せっかく得た機会ですので、この挑戦を楽しむことにしました。
SW松本の3日間を経たときの私自身の変化が楽しみです。
確実な変化として新たな知り合いが増えることは間違いないでしょう。
SWのプログラムだけでなく、
少し未来のキャリアについても話せる出会いがあれば最高です。
1日目
SWは初日の夜、アイデアを発表するピッチから始まります。
アイデアに共感したメンバーと共にチームを組み、
最終日の夕方までに、
ユーザーエクスペリエンスに沿った必要最小限のプロダクト、
そしてビジネスモデルを一気に作り上げます。
アイデアピッチは参加者全員が行いました。
参加者は24名。
一人3票をもって、先ず投票を行います。
投票の結果、投票の多い7つのアイディアが最終候補として残り、
候補に漏れた参加者が、ジョインしたいアイデアを選択します。
3名以上のメンバーが集まればチーム結成となり、
SWのフラッグの前で、メンバー全員で写真を撮ります。
私のアイデアは最終候補に残ることができました。
しかし、その後のメンバー決めの際、
私のアイデアに誰も集まりません・・・。
とてつもない孤独を感じました。
賑わう会場で、私以外に人が集まり、私だけ立ちすくんでいました。
私以外のアイデアは次々とメンバーが決まり、
SWのフラッグの前で、皆で拳を前にし写真をとっています。
私は恥ずかしさと情けなさとで、
その場から消えてなくなりたい衝動にかられていました。
その後は結局、
同じく3名集まらないアイデア(2人集まり、あと1人探していた)
からジョインのオファーを受け、
私のアイデアも組み合わせられるかもしれないという、
私自身が自分のアイデアを下すための理由を得て、
そのチームに参加しました。
終わってから思えば、この孤独な状況とそのときの感情は、
得難き体験だったと思います。
2日目
「誰の、どういった課題を解決するための事業か」
改めてチームで検討を始める。
ディスカッションを踏まえてコンセプトペーパーを作成していると、
午後はすぐにメンターの相談が始まる。
生煮えの事業アイデアに対して、メンターは真剣に耳を傾けてくれ、
アドバイスとヒントをいただく。
とにかく、怒涛のように時間が過ぎていく。
明日の3時には最終ピッチをしなければならない。
ファシリテーターからは「No talk, All actiion」と何度も言われ、
ユーザーにアイディアをぶつけて検証し、
ブラッシュアップするサイクルを回すよう指示されます。
最終ピッチの審査項目の一つに
「アイデアの検証はされているか」があり、
これがなにより重要な審査項目だと言われます。
私たちのチームは、さきほどメンターからいただいたアドバイスを踏まえ、
新ためて「MVV」を整理し、
全員が納得感を得て事業の軸を固めることができました。
そして、プロダクトの「MVP」を作成し、
メンバーがそれぞれ知人にヒアリングしてフィードバックを受け、
それを持ち寄り、プロダクトを軌道修正。
明日のピッチ資料の構成を固め、役割分担を確認し解散しました。
この時点で、深夜1時でした。
3日目
昨晩の役割分担にもとづき、メンバーは作業にあたります。
私たちのチームには大学生が一人います。
彼は初日に欠席したため、
2日目の朝、偶然の流れで私たちにジョインしました。
その彼が「プロダクトのMVPをもって街中でインタビューする」
と言ってくれたのです。
大学生という身分を活かして聞き込みを行う、と。
ピッチが始まる午後3時までに、
それぞれが全力でできることを行う。
チーム全員が覚悟を決めた瞬間でした。
そのあとは一瞬とも思える時間でした。
午後3時。
1番手を名乗り出たわがチームは、
最初にステージに立ち、リーダーがピッチを行いました。
ジャッジからの質問に回答し、
持ち時間の10分が終わると、やり切った達成感がありました。
偶然このイベントに参加し、
偶然同じチームメンバーとなり、3日間の熱量を共にした仲間は、
わずかな時間ではあったが強い連帯感が生まれ、
私の中で貴重な財産となりました。
おわりに
ピッチ後の懇親会では、
他のチームの参加者や、メンター、ジャッジの人と言葉を交わしました。
特に参加者とは、年齢も性別も関係なく、バイアスもなく話をしました。
自分には可能性があると、不思議と思うことが出来ました。
3日間の達成感がそうさせたのか、
立て続けに飲んだビールがそうさせたのか、
とにかく、このまま終わってはいけないと感じました。
行動。
次、私が必要なことは、
どこかに飛び込む勇気でなく、
自らの道を進む覚悟です。