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Photo by
kiraku_san
パスワードど忘れ事件
ログインが必要なサイトに入ろうとしていた。
ログインIDとパスワードを打たねばならない。
私は「パスワード管理ソフト」を使っているので、どんなサイトにログインするときもこのソフトのマスターパスワードさえ打てば…あれ?
指が覚えているはずのパスワードを、スムーズに打てない。
指が忘れた。
記憶を探る。中の2文字くらい、思い出せない。
記憶から抜けている字はこれか?これか?
何度も文字を変えて打ち直すがログインできない。
パスワードの再取得はできないだろうか。
「再取得の際にはアカウントのデータ(ソフトに登録した数々のログイン情報)は抹消される」とのこと。
セキュリティ上正しいけれど、それはそれで困る。
どこかにメモしてなかったか…と探し回る。
あった(セキュリティ上詳しくは書かない)。
書いてある通りに打ったら、ログイン成功。
サイトでの用事は無事済んだが、問題はここからだ。
「記憶が欠落した」という事実を突きつけられたショック。
なかなかログインできなかったことによるストレス。
こういうのは、割と引きずる。
一晩寝ないとリセットできない。老いを感じる。
瞬時に気持ちを切り替えるにはエネルギーがいるのだ。
パスワードを付箋に書いてディスプレイ横に貼る人々を笑えない。
それは明日の自分かも知れない。
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