【映画】ジョーカー/JOKER
お疲れ様です、はまじんがーです。
今回は、映画『ジョーカー』のご紹介です。
2019年アメリカ制作、トッド・フィリップス監督。
大ヒットした作品なので、ご覧になられた方も多いかと思います。
ストーリーとしては、コメディアンを目指して大道芸人(ピエロ)の仕事に勤しむ主人公アーサー・フレックが、偶然地下鉄に乗り合わせた富裕層のエリート3人組を射殺してしまった事件をきっかけに貧困層の支持を集めることになり、暴動やデモに発展していったという話。
ヒーローと悪人は紙一重?
主人公のアーサーは、地下鉄での殺人を起こすまでは世間で誰からも認知されることもなく、心から受け入れてくれる人も周りにはいませんでした。(突然笑い出してしまう病気を抱えていたことも一因だったかと思います)
しかし、反射的に起こしてしまった殺人事件が図らずして彼を「ヒーロー」へと仕立てあげることになってしまう。
「殺人」という法的には「悪」とされる行為が、捉え方によっては大きく讃えられることもあるのだということですかね。
また、「悪」が生まれる背景は必ずしも本人のみにあるのではなく、周りの環境だったり育ってきた背景が大きく影響していることも本作から見てとれます(アーサーが病気を患った原因は彼の母親にありますしね・・・)。
「笑顔」とは何か?
「笑い」も本作の大きなテーマの一つですね。
「本当の悪は笑顔の中にある」がこの作品のキャッチコピーだそうですが、個人的には、「悪意によって笑顔が作り出される」と言った方がしっくりきます。
前述の通り、アーサーの母親であるペニーの虐待によってアーサーは「突然笑い出してしまう病気」を抱えてしまったことであったり、トークショーの司会者マレーが、人を見下すという「悪意」によってアーサーを晒し者にしたり・・・
「笑顔」の根源にあるものは必ずしも善なるものではないということも、本作を見て感じました。
混沌とした世界で生きていくために
このように、「悪」だったり「笑顔」といったものについて改めて考えるきっかけになった作品だなと思いました。
物事の意味合いなんてものは、見方や捉え方によってどうにでも変わってしまうものなんだなと。特に善悪なんて明確に線引きできるものではないですしね。
自分の価値観を絶対的なものだと決め付けることなく、多様な視点から物事を捉えることが大事なんじゃないかなと、言ったところですかね。
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