走り抜けて、今日まで。
今日で28歳になった。
四捨五入したら30歳だ。
30歳。
そんな年齢が近づくまで、よく生きてきたなと思う。
自分ひとりだけで生きてきたとは全く思わないけれど、自分ひとりじゃないからこそ、よく生きてきたなと思うのだ。
ここまで生きてきた中で、もういいかな、もうやめてしまおうかなと思うことが何度かあった。
大学4年生の8月〜9月、第一志望の企業から内定をもらい、ようやく卒論に本格的に取りかかろうかという頃が、そういった気持ちが一番強かった。
毎日生きた心地がしなかった。
それでも、本当の意味でこんなわたしを助けてくれた人が何人かいて、その人たちのおかげでわたしはそのときを生き延びたのだ。
その後も本当にいろいろなことがたくさんあって、走り抜けて、もがいて生きているうちに、気づいたらこの年になっていた。
やっと、自分の人生に落ち着きというものが出てきた気がする。
———わたしの人生の舵を取るのは、他でもないわたしだ。
思うままに舵を取りやすくなったからこそ、これから訪れるであろういろいろな選択や決断に責任を持って、「自分がこうしたいと思ったからこうしたのだ」と胸を張って言える人間になりたい。
そんな大人に、なりたいと思う。