競争戦略って何?
GWも終わって、平常を取り戻してきました。
今回のお題は、「競争戦略」。競争?誰との?競合会社のA社、B社との競争に勝つための戦略のこと?とあまりに単純にイメージ設定して本を読み始めてしまいました^^;今回の本はこちら!
競争って奥深い、というのが読んだ感想。
特に、心に残ったのが、競争の正しい考え方。競合と想定する相手の一歩上手を行くのが戦略ではない、ということを理解するのは、頭でわかっても、実際の仕事に活かすとなると難しいと感じました。
戦略的競争とは、提供する商品やサービスの最高の状態を目指して競争するのではなく、独自性を目指して競争する、というのが正しいという考え方は、目からウロコが落ちました。
確かに、最高を目指して他社と競争しようとすれば、すぐ模倣され、コストがかさむ消耗戦になることは明白です。それが業界の収益性を低下させるという一つ上の視座から考えても、最高を目指すことは戦略とはなり得ないと感じました。一方で、シェアの総取りではなく、あるターゲット顧客に対して猛烈に刺さるサービスや商品を提供し、独自性を目指して競争する企業は、イノベーションを起こして繁栄するのだと理解しました。
そして、価値提供を行う際には、提供に至る際の社内のバリューチェーンに工夫をこらし、コストを下げつつも最高の価値を提供できるようにチューニングしていく活動が不可欠とのことを学びました。
競争戦略とは、利益を最大にすべく、独自の価値提供によって売上を上げ、他社には理解しづらく、模倣し辛い卓越したバリューチェーンを整えることでコスト削減を実現していくことだと私は理解しました。