成長企業の法則 読んでみたよ^^

今回の本はこちら!見た目からからして私の気持ちを煽ってくる...熱い、厚い......

著者の名和さんは、今後の日本の未来を本当に案じていて、警鐘を鳴らすためにもこの本を書いたのではないかな、と感じました。このままでは、日本の企業が危なく、よって日本自体も危うくなる!!って。

世界トップ100社をある基準で選出し、その中でも特色ある企業に関して事例を取り上げているのがこの本の特徴。このステキな企業の内側はこんなことやっていのかー、を知ることができるという観点からも面白い作品。選ばれた企業をG企業(Global Growth Giants)と本の中では呼んでいます。

では、このG企業に共通する特徴は何かというと、2つの相反するクオリティとオポチュニティをうまく共存・追求させる会社、ということ。

クオリティとは、製品やサービスの完成度を高める姿勢をもつことを指していて、「しつこさ」「こだわり」を会社の特徴としている企業のこと。本のなかでは堅牢性を持つ企業、と表現されていました。オポチュニティとは、事業機会にすかさず飛びつき、成長の波にのっていく企業のこと。「身軽さ」「融通無碍」を特徴としていて、朝令暮改が朝飯前な感じ。本の中では変容性がある企業、と表現されていました。ポジショニングと破壊的イノベーションを繰り返せ、と本の中にもあったけど、これを意識してやれる会社が成功するようです。

言うは易しで、これ、本当にやるとしたら現場の社員大変だな、と感じると同時に、妙にG企業に共通するのはやはりそういう特徴があるのだな、今の会社もそうしていきたいな、と素直に思えました。うちの会社の、「変わらないために、変わる」という社訓がこれにあたるのかな、とも思ったしね。

このG企業をつくっていくにあたって、LEAP(リープ)モデルというものを著者は提唱していました。モデルの要件をまとめると....

L:ビジネスモデルの要件 リーン(Lean)&てこ(Leverage)

E:コアコンピタンスの要件 尖り(Edge)&ずらし(Extention)

A:企業DNAの要件 Addictive(こだわり)&Adaptive(適応力)

P:志の要件 purpose(大義)&pivot(一歩踏み出す)

L,E,A,Pそれぞれの要件の中でも相反することを共存・追求させる必要があることを伝えたかったようですね。

相反することが共存する。つまり、双方のバランスが取れている、且つそのバランスが高いレベルら取れていることを実現するためには、組織の中の人間も、一つの正解を突き詰めるっていうより、不正解とも思われるような事象も実は正解の要素を持っていたりする視点を忘れないってことが必要なのかな、とちょっと思った。

相反する状態でジレンマに陥るのではなく、相反する状態が成長には必要なのだと認識した上で、楽しむ精神が社員には必要なことに気づいた本でした。






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