映画「ニューヨーク公共図書館」を観て
予備知識を持たず、観に行った。
僕にとってニューヨーク公共図書館は
三匹のやぎのがらがらどんのアンキャロルムーアがいた事を知っているくらいだ。
まず語られたのは図書館の基本的な構造、予算についての話がメインだったように思う。
それから各分館の様子の描写を映像で淡々と語っていく。色んな人がいる、それをただ描写することで伝えていく。
図書館の公共性について多くの描写があった。
ネット環境を持たない人に対してWi-Fiの貸し出しを行ったり、読み書きの講座やプログラミングの口座、高齢者向けのダンス講座など図書館が担っている役割は大きい。
孤独にならないために、というのが目的のようだ。
図書館という組織は、知の倉庫という役割だけでなく、どんどん社会のニーズに対して答えていくものになっていっている。
ただ、大事なことは忘れてはいない。電子書籍の貸し出しの成果と今後の取り組みについて話し合っているシーンで、貸し出し率を伸ばすためにはベストセラーを集めればいいが、それはすぐにではなくても10年後であっても手に入れることができる、ただし、研究資料のような図書は、10年後には手に入らない可能性がある。だから図書館の社会的責任を考えると予算の使い方は考えなくてはならない。
公共と名がつくものでも経営上、戦略を立てたりしなければならないし、国に頼らず自分たちで経営をすることによって社会に貢献をしっかりしている姿を見せられた。
上映時間は3時間以上あったがニューヨーク公共図書館を語るにはこのぐらいの時間が最低必要だったということかもしれない。
世の中これだけ真剣に社会について考えている人たちがいることを知ることができたいい経験になった。