タイプでもない よくわからない わたしが関わることはあり得ない 全く知らないその人は 私の数メートル先のタクシー乗り場で 私と、自身の連れのやり取りを ニッコリ見守っていた。 今でも瞬時に思い出すことが出来る 突然声をかけられた、所謂ナンパ。 人見知りで、ナンパとか合コンとか最も嫌う私が、 いきなり声をかけてきた男女を前に (何この人たち‥ヤバい奴らだ‥) って思いながら (破顔一笑だな、あの人。) しきりにわたしに話しかける知らない男と 怪しむわたしを和ませるように
…この恋の結末は知らないといけない それがわたしの繋ぎ止めてる未練なのかもしれない。 会いたいともわからない 顔すら見たいともわからない 怒りすら覚えるけど、それは愛したあの人を? それとも盲目だった私を? あまりに滑稽な今の自分を受け入れるために 生きていく意味を明確にする必要など無いのだろうけど 考える必要も無いのだろうけど そんな余裕もない程に 息をするのさえ苦しい私は 苦しみを免れるために目を瞑り、耳を塞ぎ 逃げて蓋をするよりも この恋の結末を、例え理解し難