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ミュージカル『Fate/Zero』~The Sword of Promised Victory~を「演劇」として楽しみたい方へ 最終弾『ゼロミュの魅力をギリギリのラインで』
さて、今年に入ってから段階を分けて、「世界観」「魔術師」「英霊」について、記事にさせていただきました。いっぱいいっぱい情報や設定があって、最初は世界に浸るのが難しいですが、理解してくると沼っていきます。それがFateの魅力!
そんなFateがミュージカルに!ということで、「演劇として楽しむ」そんなお話を、少し。
まもなく開幕ということで、内容はギリギリラインです!
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「演劇という舞台芸術」
ファンタジー作品を舞台に描くのは、本当に難しいことばっかりです。例えば、空を飛ぶ、という表現一つでも、実際にワイヤーで飛ばしたり、映像で飛んでるフリをしたり。いろいろな手法があります。
ただ、演劇というのは舞台芸術であり、舞台というキャンパスに、パフォーマーという絵の具で、いかに筆を走らせるか。それが手腕の見せ所ですよね。
西森さんは、生粋の演劇マン。お芝居という流れで、どんな表現方法があるか、いっぱいいっぱい試行錯誤してくれました。
サーヴァントの戦闘、とめどなく放たれる魔術、これらを西森さんや、振付のうーちゃん、殺陣師のたけさんが、あれやこれやと組み上げて描かれます。
新たな挑戦とも言える演出表現を、是非劇場で堪能して欲しい!とにかく、これにつきます
「Fateという膨大な世界観と情報」
第五弾まで読んでいただいた皆様は、ご承知の通り、めくるめく展開される世界設定の数々、キャラクターの数々。目で、耳で、追っていくのは、正直とっても大変ですし、追ってもらう、という作り手の作業もこれ極まれりです。
ですが、ここも手腕の見せ所。キャラクターたちがもつ人間関係にとどまらず、その信念や想いの繋がり。これらが、まるで魔術回路のようにテクスチュアされていきます(ヤバい、Fate用語が当たり前に日常会話に…!)。
演劇はドラマですから、見せるアートにとどまらず、お客さまの心から広がっていく、そんなモノづくりに執着いたしました。みなさまの胸に、どう響くのでしょうか。とても楽しみでなりません!
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「『正義』に生きる『宿命』」
信念や想いの繋がり、と前述しましたが、このFate/Zeroというのは、マスターやサーヴァントに限らず、皆一様に強い『正義』や『使命感』を抱いています。それは、一見「悪」であったり、「愚か」であったり。でも、その価値観というのは、人それぞれ。彼らが歩んできた『宿命』によって、生み出されてきたものなんですね。
衛宮切嗣の言葉に「人間の手で救えるものはね、自分が肩入れした側のものだけなんだ」(これは原作アニメのセリフだから、セーフ…!!)がありますが、本当にそうなんです。守るべきものって、もう定められてしまうんですよね。だからこそ、闘いがあって、救いがある。
あー、もっと語りたいけど、これは公演の中盤越えてから…!!
「時代背景、世界設定、風俗的ニュアンスを彩る」
この物語、前の記事でも書きましたが、1994年ごろの設定。なので、30年近く昔の話なんですよね。大河ドラマでも戦後の話をやる時代なので、もしかしたら時代劇の枠に近づいているのではないでしょうか…!
そして何より、登場する「英霊」の数々。神話の世界から、中世の世界まで、世界観は本当に多岐に渡っています。
演劇のもつ、言葉や仕草、音楽や効果音、美術の質感や造形美。そしてミュージカルなので、歌!そしてステージングと舞踏!世界観を壊さない、そんなことに深く深く攻め込んで作り上げました!
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まだまだお伝えしたい魅力が盛りだくさんのゼロミュですが、ネタバレは厳禁!
劇場で目の当たりにしていただくのを楽しみに、今回はこの辺りで。
ご来場の皆さまは、是非、SNSなどでゼロミュを盛り上げていってくださいね!
世界に通用する2.5次元を目指して。是非、一緒に楽しんでいきましょう!
それでは、劇場にて、
いよいよ始まるぞ、第四次聖杯戦争が、
心よりお待ちしております。
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↓以下、公演情報
ミュージカル「『Fate/Zero』~The Sword of Promised Victory~」
https://www.google.com/gasearch?q=fate%20zero&source=sh/x/gs/m2/5#ebo=0
2024年1月18日~1月26日
THEATER MIRANO-Za
2024年1月31日~2月2日
SkyシアターMBS
原作 虚淵玄(ニトロプラス)/TYPE-MOON
脚本監修 虚淵玄(ニトロプラス)
脚本・演出・作詞 西森英行
音楽 坂部 剛
振付 広崎うらん
出演
衛宮切嗣:新木宏典
セイバー:秋野祐香
アイリスフィール・フォン・アインツベルン:山内優花
久宇舞弥:佃井皆美
遠坂時臣:遠山裕介
アーチャー:丘山晴己
言峰綺礼:北園 涼
ケイネス・エルメロイ・アーチボルト:伊藤裕一
ランサー:輝馬
雨生龍之介:佐々木喜英
キャスター:吉田メタル
間桐雁夜:健人
ウェイバー・ベルベット:平松來馬
ライダー:岸 祐二
<アンサンブル>
西田健二 伊佐旺起 梅原ことは
小林嵩平 佐々木楓 Chion
関根結花 Taichi 高間淳平 田中 奏