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ミュージカル「ジャック・ザ・リッパー」vol.2 韓国ミュージカル日本初演

ミュージカル「ジャック・ザ・リッパー」
韓国でも再演ということで、また熱量が高まってきましたね。

韓国ミュージカルの日本初演は、毎度ながら極めて難関の道のようです。もちろんブロードウェイや諸外国の輸入と同じプロセスを経ているのですが。

韓国ミュージカルは、心に刻み込んでくれるような鋭さを持ったものが多いなと、思っています。
今回の「ジャック・ザ・リッパー」でも、見えない殺人鬼に翻弄されるロンドン市民やアメリカ人外科医、彼らにしっかりピントを合わせてフォーカスしてくれています。
アンダーソン警部が歌う「灰色の都市」や「この街が嫌いだ」などにも、その心情や意思などが強く刻み込まれて、ストレートにお客様の心に届けてくれます。

こういった作品は、本当に「役者の熱量」に限る!と思いました。
とにかく前へ前へ、これが韓国作品を作っていく上で欠かせない要素ではないかと。
日本人は奥ゆかしいところがありますので、一つひいてしまうところがありますが、韓国作品のテンポ感ではそれが仇となることも多く!(もちろん塩梅は必要ですが…)

韓国ミュージカルは、大きい作品では「フランケンシュタイン」や「ジャック・ザ・リッパー」などホリプロさんが多く製作してくださっていますが、オフブロードウェイサイズの魅力的な作品も多いようです。
もしかしたら、こういった作品も経ていくと更に韓国ミュージカルの深みにハマっていけるのではないかと!!

今や、ミュージカルは世界的な舞台芸術となって、多くの地域で「オリジナル」を作り出して行っています。
特に韓国は日本といろいろな意味で強い結びつきがあります。相互理解。どんなものを作りたいんだろう、これを自分たちが作ったらどうなるだろう、そんなことを考えて行けたら、より新しい価値観や作品に巡り会えるのではないかと。
韓国クリエイターと日本クリエイターの完全共同製作のミュージカルを作っても面白そう!!

なんて、少し真面目なお話。
でも、ワクワクしますね。ミュージカル業界も、「これから」ですね。

そんな「ジャック・ザ・リッパー」、
次回は、白井さんの「作り方」にフォーカスしてお話ししていければと思います。

今回はこのくらいで。

いさおうぎ

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