偏差値が伸びなかったら志望校をあきらめるべきか?
9月。
大きな塾に通っていたり、受験専門の名門塾に通っていたりすると、この時期、「偏差値が伸びてこないから志望校を再考しましょう」などという面談が入る時期ですね。
「偏差値が伸びなかったら、志望校をあきらめるべきなのでしょうか?」
という切ないご質問を受けることも時々あります。さて、どうしましょう?
6年生で伸びる子
首都圏模試偏差値で60以下の学校をメインターゲットとしている我々・進学個別桜学舎の中学受験コース。それこそどこかで聞いたことのある「偏差値40からの〜」の通り、まさに40くらいの偏差値で受験勉強をスタートする子がほとんどです。
では、5年生、偏差値40からスタートして、1年間でどのくらい偏差値が上がるかと言えば、ほぼ上がりません。学習の下準備と知識増強がメインになる5年生は、結果が出なくて当然なのです。もちろん勉強したところが取れたり、少しずつ上っていけばそれに越したことはありませんが、順調に成績が伸びていくという子は非常に稀です。
Aさんはその典型のような子。5年生ではほとんど伸びが見られず、6年生4月の偏差値は40でした。かなり厳しいとは思っていましたが、本人はひたすら努力の人。要領も良くないし、決して勘も良くありません。ただゴリ押しの努力が出来る子。泣きべそをかきながらも、しつこくしつこく居残りをしたり、質問をしたりを繰り返していました。それこそ先生のほうが辟易としてしまうほどでした。
それもそのはず。彼女の志望する学校は、当時偏差値64の普連土学園。62の恵泉女学園でした。結果は…
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