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専門性にこだわると失敗する?
◆ はじめに
皆さんこんにちは、ユースフルの大垣凜太郎です。
最も有名な日本人のスポーツ選手は、プロ野球選手の「大谷翔平」かもしれません。彼はスポーツ一家に生まれ、小さい頃から野球をしていました。プロボクサーで輝かしい実績を残している「井上尚弥」も、父親との二人三脚で小さい頃からボクシングをしていたことで有名です。
このような有名なスポーツ選手の話を聞くと「小さい頃から特定の分野で一心不乱に努力するのが正解だ」とか「社会に出たら専門性を徹底的に磨くのが大切だ」と考えがちです。しかし、本当にそうでしょうか?
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◆ 早く決めるより、たくさんの経験を。
結論から言うと「早期の専門分野の決定」は間違っている可能性が高いと言えます。学術研究によれば、エリート選手が自分の「専門」と決めた領域で練習している時間は、子供の頃は他の選手よりも少ないそうです。
むしろ、エリート選手は研究者が「体験期間」と呼ぶ時期を経ています。小さい頃にさまざまなスポーツを、たいていは自由に、あるいは緩い枠組みの中で経験する。その中で幅広い身体能力を育み、自分の力や性質を知ります。
そのあとで専門とするスポーツを自ら選択し、そこからは他の選手よりも集中的に当該領域に取り組みます。総じて「ゆっくり専門を決めて、強化し、決意を揺るがさない」ことが成功のカギだというのが研究が示唆するところです。
実際、冒頭で紹介した大谷翔平も幼少期はバドミントンや水泳をやっており、野球だけやっていたわけではありません。むしろ、他のスポーツ経験が彼の野球での多彩な動きや柔軟性に大いに貢献していると考えるほうが自然でしょう。
◆ 「何でもやります」が最後は正解
この「ゆっくり専門を決めて、強化し、決意を揺るがさない」」というのは、何もスポーツに限った話ではありません。誰にでも当てはまることです。実際、学校教育というのはこの「幅広い経験」を育むことを想定して教育体系が構築されている側面があります。
しかし、会社に入ると「〇〇部」に所属することになるので、否が応にも当該分野の知識に視野が限定されがちになります。しかし、上記の学術研究の成果によれば、ビジネスパーソンの専門性についても「さっさと決めない」ほうがいいはずです。
そもそも、20代から30代にかけての専門性など本当の専門家から見れば「素人レベル」です。そんな専門性にプライドをもつよりも、20代から30代前半にかけては、経験できるなら率先して手を動かしたほうがいい。
そうして幅広い実務経験をしているほうが、自分が何に向いているのかはっきりと理解できるから、どのベクトルで努力すればよいか理解できるし、納得もできるはずです。変に「私は営業マン」とか決めつけずに、幅広く教養を身に着けることが成果を出すためには必要になるでしょう。
◆ おわりに
一般常識では「できるだけ早く専門分野を決めて努力した人」が成功すると考えられていますが、学術研究によれば「できるだけ幅広く体験した上で専門分野を決めて努力する人」が成功します。
だから、下手に「私はコレで生きていくのだ」等と硬いコトを言わずに、任された仕事は何でもやって、興味のあることは多いに任された仕事と関係なくても勉強してみるのがよいでしょう。そうして培った幅広い経験が、30代以降の成果に大きく影響するはずです。
最後に
僕が働いているユースフルについては以下記事をご参照ください!社会人教育に興味のある人はぜひ!
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