仮想の往復書簡
はじめての投稿ですが、どう書き出したら良いのかわからないので、書く、ということについて書き始めてみようと思います。
昔から、紙とペンが有れば何にでも文章を書いていました。たいていはその日にあったこと、思ったこと、詩っぽいものもあれば、社会思想めいたものや、単なる愚痴を書き連ねるだけのこともありました。
日記帳やノートはすぐにいっぱいになって、書くための紙がなくなると、学校のプリントの裏とか、テスト勉強で使うはずだったルーズリーフとか、白い余白であれば何にでも書きつけていました。
誰かに読んでもらうためではなく、ひたすら自分の頭の中に浮かぶ言葉を書き出していたように思います。書くことが好き、とか得意とか思ったことはなく、そうせずにはおれないからそうしている、という生理現象に近いものかもしれません。
それが急に何を思ったか、こちらのnoteなる、誰かの目に留まる可能性のある場所で書きたくなったのか、理由はよくわかりません。
スキが貰いたかったのかも?
それに、誰かが読んでくれるかもしれない、と思って書くのは、何となく文章にハリツヤが出る気がします。
今まで誰に見られるでもなく書き溜めたノートや紙の束は、ある一定期間過ぎると全て捨ててきました。今、手元には三冊ほどのノートがあり、ここ半年くらいで書いた文章が収まっていますが、それもじきに捨てることになると思います。どういう道理かわからないけれど、なぜか手離したくなる時が絶対に来てしまうのです。
だから物心ついた頃からずっと書いてきた大量の言葉たちを、一つも思い出すことができません。でもそれは書き言葉に限ったことではなく、話し言葉だって、口から発してきた一生分の言葉をどこかに貯蔵している人なんて多分いないと思うので、そういうものなんだろうな、と思います。
ただ、書くことの利点を一つあげると、
思ってもみなかった閃きが湧く瞬間がたまにある事です。
現にいま、私はこのnoteを手探りで書きながら、仮想の往復書簡、という体で書いてみようと思いつきました。
誰の目に留まるともわからないけれど、見知らぬ誰かに宛てたお便りのように、書いてみよう、というコンセプトです。
ほら、よく文芸誌の連載とかで親交のある著名な作家さん同士が、お互いに宛てて手紙を書き合うように誌面上で書簡交換している、あれです。
あれを私は、相手が誰だかわからない、エアー往復書簡でやってみようと思います。
何か考えがあるから書くのではなくて、
自分が何を考えているかわからないから書く、書くことで何かを思いつく、という言葉を何かの本で読んだ記憶があります。至言ですね。
それに、見知らぬ誰かと言ったって、読んでくれる人にとっては書き手である私もまた見知らぬ誰かなのですよね。
これを読んでくれた誰かが、何かを思ったり考えたりしてくれれば、それが私にとってのお返事です。
そんなわけで、ひっそりとnote活動を始めていきたいと思います。
それではまたお便りしますね。
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