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はじめてのウクライナ語

《 仮想の往復書簡とは 》
誰の目に留まるともわからないけれど、
見知らぬ誰かに宛てたお便りを書くように、
日々思いついたことを綴っています。
これを読んでくれた誰かが、何かを思ったり考えたりしてくれれば、それが私にとってのお返事です。

仮想の往復書簡 第10便


こんにちは。
夏の終わりが近づいていますね。

第2便で書いた、ウクライナ語講座が始まりましたので、今日はその事についてお便りしたいと思います。全4回で終了するオンライン講座で、昨日第2回が終わったところです。
聖心女子大学のグローバル共生研究所というところが運営して下さっていて、日本人の先生とウクライナ人の先生が交互に講義を進めてくれます。

最初に習ったのはあいさつ。

Добрый день

キリル文字をローマ字表記にすると
Dobryi den

カタカナ読みすると
「ドーブリデン(こんにちは)」

リのところは巻き舌っぽくなります。
このような流れで見慣れないキリル文字を、ローマ字に変換して発音を確かめながら、「ありがとう」「これは何ですか?」など簡単な会話を学んでいきます。

他にもウクライナの歴史や、民族衣装、文学、楽器などいろいろな角度からのお話しがあり、
ウクライナ人の先生が英語で話してくれるのですが、英語があまり聞き取れない私は、必死に耳を傾けるものの半分くらいしか理解できません。

後から日本語で補足をしてくれるので、
それで何とかついて行っている状態ですが、英語でウクライナのことを学ぶ、という体験も新鮮で、普段の日本で暮らす日常の文脈から全く切り離された空間に投げ出される感覚が、とても楽しいです。

見知らぬ国の文字を知って、何と発音するのかを知って、自分の口から発声してみるだけで、
何も知らなかった国のことが、少しだけ自分の身体の一部になるような気がします。

そして知れば知るほど、「何も知らないんだなあ」ということが露わになっていきます。

あと残り2回の講義ですが、何かを目指したり達成するのではなくて、ただ知らないことに触れて少しずつ血肉化していく過程を楽しみたいなあと思います。
次回はボルシチなどの食べ物がテーマとのこと。
お腹が空いてきたので、今日はこの辺で。

またお便りします。

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