春のスタンダードな花
花屋時代は珍しい花が好きでした。
スカビオサ、ステルンクーゲル、グロリオサ…
花農家になってどんな花を育てようかなとあれこれ考えたが、スタンダードな花、いわゆる誰でも聞いたことがあるベタな花でした。
春の花といえば
日本人の春の花の代表は桜ですかね。
水仙、菜の花、タンポポ、最近ではミモザも人気と色々あるけど、やっぱりチューリップかなと。
原産はトルコといわれていて、日本では富山が生産量No. 1
球根から育てるのですが、花が終わってそのままにしておくと種も出来ます。ただし種から花を咲かすまでは5年はかかるので、通常の生産としては成り立ちません。
では球根を残してそのままにしておくと来年花が咲くかといったら難しそうです。
なぜかというと花を咲かせるために、栄養を使い果たしてしまい、球根が小さくなり次年度に花を咲かせるエネルギーが足りなくなるからです。
そうすると、毎年球根を仕入れて花が咲いたら切って出荷とも考えましたが、残った球根を管理して何年後かにまた咲かせることも難しいのでこう考えました。(やりたいけど手間と時間がかかるので断念)
「球根付きで出荷して花が咲き終わったら購入してくれた方にご自身の庭や鉢に植えてもらおう」はどうだろう。
花を眺めて楽しめて、枯れたら庭に植えて来年咲くかどうか楽しめる。一度に二度楽しめる。
球根付きならガラスの花瓶に入れて飾るのも良いですね。長く花も楽しめるし。
今年から本格的にスタートしたチューリップ栽培
おそらく3月初旬の出荷となりそうです。
暖かい春が待ち遠しいです。