金沢への旅路 さらば祖母よ①

画像1 当初は私が単独で行く予定だった祖母の葬儀だが、最終的に家族総出で行くことになった。折れた肩と肘、寒波や雪など不安は多いが、少しでも賑やかな方が祖母も喜ぶだろう。深夜まで準備をして完全に寝不足の妻は、重いスーツケースを転がして出社した。私の腕が万全ならば、そんな負担を掛けずに済んだのに…。一方の私は、荷物を取りに来る義理の弟を待つべく、ドトールで目を覚ました。
画像2 東京の空は比較的明るかった。散歩でもしたいくらいだったが、仕事をしておかなければならない。早目に子供達を迎えに行く必要があるし、東京駅まで連れて歩かねばならないのだ。
画像3 仕事終わりの妻と合流すべく、子供達と東京駅へ。荷物を持てない私に代わって、2人とも凛々しい表情でキビキビと動いてくれた。頼もしく成長している。
画像4 合流後は、駅弁を買って新幹線に乗り込んだ。久々の新幹線に、子供達は大喜びだ。
画像5 長野のあたりで、雪が目立つようになった。一旦ホームに出てみると、子供達のテンションは爆上がりした。
画像6 心理的に長い旅を終え、漸く鼓文に辿り着いた。思ったほどの積雪ではなかったが、子供達にとっては未体験の猛吹雪だ。歩くだけで楽しいと、上の子は語っていた。
画像7 珍しく、綺麗でサラサラした雪であり、基本的には歩きやすかった。が、私がホテルの場所を間違えていたために、かなりの無駄足となってしまった。
画像8 明日は朝から葬儀である。それが目的の旅ではあるが、常に暗い気持ちではいられない。きっと祖母も、そんなことは望んでいない。楽しむべきところは楽しんで、悲しむべきところでは、うんと悲しもう。正直なところ、私もまだ実感が湧いていない。祖母の亡骸を見るのが、少しだけ怖い。

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