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家族で焼き肉を食べに行く日

いつの間にかソファで寝落ちして、目が覚めたのは午前7時頃。当然のように二度寝して、そこから覚めてもベッドへ移動し、子供達の相手に疲れた妻の隣で三度寝をした。

そんなどうしようもない日曜は、当然ながら何もする気がない。だから今日の目標は、「夕方に家族で焼き肉を食べに行くこと」となった。

昼食後、妻と下の子は昼寝を始め、私は上の子のダイヤブロックを手伝った。作例の写真を見ながら組み立てる上の子は、頻繁に助けを求めてくるのだ。パーツを探したり、構造を教えたり、足りない部品の代替案を出したりした。作例の組み方については、動画も公開されているが、それを観せたくはなかった。

中学受験の勉強で、積み上がったサイコロの問題があった。様々な形に積まれる山に、何個の立方体が使われているかを答えるものだ。底にあるサイコロの目や、上向きの面の合計数なんかも出題されていた気がする。

ブロックを組むときには、それと似た考え方が必要になり、そのためには、見えない部分を想像する力が必要になってくる。答え合わせ的に動画を頼るのは良いとしても、せめて一度、形を作ってからにしたい。

折角買ったブロックで、じっくり遊ぶ時間があり、今後も遊び続けるならば、そういう回り道も無駄にはならないだろう。試行錯誤し、失敗しながら学んでこその、ブロック遊びではないか。

などと真面目なことを書きながらも、私の目標は「夕方に家族で焼き肉を食べに行くこと」である。「お前に言われたくはない」と言われれば、返す言葉もない。

完成後は、一緒にカスタマイズした

そうこうするうち、予約の時間は近くなり、準備を済ませていざ出発!となったのだが、妻だけは少し出遅れた。起こす時間がギリギリすぎたのだ。

私は子供達と手を繋ぎ、残暑の厳しい夕暮れの街へと繰り出した。

妻の到着を待ちながら…

何度か訪れている焼肉屋では、子供達も慣れた様子で案内された。

焔纏うハンバーグ

濃霧のような煙を浴びつつ、我々は一心不乱に肉を焼き、そして食べた。酸欠になりそうな状態ながらも、満腹になって店を出た。

食後のデザート

帰りはカフェに寄ってクールダウンし、楽しい気分で家路に就いた。

私自身の、埋まるほど低い目標は、無事果たされた。家族が満足しているのだから、誰にも文句は言わせないのだ。

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