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骨折日記フォースシーズン③「決意の散髪」

寒風吹き荒ぶ木曜日。昨晩から肘の痙攣や腕の痛みがかなり強く、今朝は肩が外れているかのような違和感もあった。痛み止めを飲んで眠っていたかったが、そういうわけにもいかない。

子供達を預けた後に、少し歩いて喫茶店へと赴いた。よく知る馴染みのチェーン店だが、店内の雰囲気は「昔ながら」の感じだった。先客は1名だったが、多くの席に立つ「予約席」の札が、常連客の多さを物語っていた。

発注したモーニングの到着を待っている間、「おはようございます」の元気な声とともに、常連と思しきオジサン達が続々と入店してきた。皆決まったように「風が強いね」のひと言から、店員と会話を始めた。ベテランのオジサン達である。

トーストはヘナヘナ気味で好みの具合とは違ったものの、居心地は悪くなかった。また行ってみよう。

チェーン店らしからぬ手書きの張り紙

優雅な朝食を終えた私は、近くにある美容室に移動した。骨折してさえいなければ、もっと早くに髪を切りたかった。未だ横になるのが難しい状態なので、シャンプー台には近付けない。それ以前に、不慣れな椅子に長時間腰掛けるのも不安である。そういうわけで髪は放ったらかしにしていたが、もういい加減限界が近い。左手だけでは洗えない領域に達しつつあるのだ。

そういうわけで、散髪に出る決意をしたのであった。というのも、先日上の子が世話になった店は、シャンプーの設備を置いておらず、カットのみを手早く済ませてくれていた。それでいて腕は確かなようで、常連も多いようだ。

腕を気遣ってもらいながら、手早く散髪をしてもらったが、思ったよりも短く仕上がっていた。少なくとも、事前に見せてもらった雑誌のモデルとはかなり違う。が、髪を洗うのにもひと苦労な今の私には、これくらいが丁度良いのかも知れない。

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