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塩うがいって凄い
長引く喉の痛みに耐えかねて、遂に私は「塩うがい」を決行するに至った。
扁桃腺が腫れがちな私は、頻繁に喉の痛みと戦わざるを得ないわけだが、色々な対処法の中で現時点では最強の言わば最終決戦兵器が塩うがいなのだ。この塩うがいで撃退できなかった喉の痛みは今のところ記憶にない。
ならば何故さっさとこれをやらないのかと言えば、それは塩うがいが苦しいからだ。まず口に含んだ瞬間だ。毎回口中には迎撃の備えアリの心構えでいるのだが、それでも口に含んだ瞬間には想像以上の塩気にギョっとなるのだ。これは何度やってもなる。
そしてこれを口中に満たす段階。これもまた苦しい。普段ならば吐き出してしまう…吐き出さざるを得ないような塩水である。幼い頃に海水を含んでしまった日のあの間隔が蘇り、オエっとなる。
次に待ち受けるのは「ガラガラ」の段階である。ただでさえ弱っている粘膜へ塩水がダイレクトアタックするのだ。想像するだけで喉がムズムズするのではないだろうか(最初からムズムズしているから塩うがいをするわけだが…)。
極めつけは塩うがいそのものへの信頼度である。多くの人が塩うがいと言われても「そんなものでぇ?」と方眉を吊り上げるのではないだろうか。私も実際にやってみるまで疑いの心を払拭し切ることができない。当然のことながら今回も半信半疑で事に当たった。
幾つかのハードルを飛び越え、漸くうがいを終えた頃…私の喉からは痛みが消えていた。
凄いのだ。塩うがいは。
おわりに
今夜は子供たちを妻に押し付け、同級生たち4人とリモート飲み会をすることになっていた。私が初めてウェブカメラを買ったのはおよそ10年前。あの頃には「リモ呑み」なんて言葉は無かったが、吞みながらゲームをしたりダラダラ喋ったりと、似たようなことはしていた。しかしどちらかと言えば呑むのはオマケで、ゲームで遊ぶのがメインであったし、そうでなければウェブカメラを買おうという発想にすら至らなかった筈だ。
ところが今は、喋りながら呑むということ自体が貴重な体験となってしまっているわけで、改めてコロナ禍の非日常を感じた。
形はどうあれ、今でもそうやって一緒に呑める友達が居るというのは何物にも代えがたい幸福である。そして何より、そんな友達と話し込むうち、気付けば4時間も経過しているということに驚きを禁じ得ない。