見出し画像

[RISK OF RAIN2]│古の名作を思わせる良作

ウルトラワイドモニタを購入したことで更にモチベーションが上がり続ける「RISK OF RAIN2」。

改めて初期キャラであるコマンドーを見直そうと思い、ソロで遊び始めた。難易度は「小雨」だ。

漸く本作がどういうゲームなのかを理解できた…というよりも正確に捉えられるようになったかも知れない。それくらい昨日までとは本作への印象が変わった。大抵のゲームはプレイし始めの頃と中期、そして飽き始める後期に於いてその印象が大きく変化する。同様に感じる人がどれだけ居るのかは知らないが、少なくとも私にとってはそうで、つまり闇雲にプレイする段階ではなくなったわけである。

画像1

かなり楽しい段階まで進んだが、モノリスへ進むことを選んだ

改めて本作の魅力は何なのか

そうは言ってもローグライク(或いはライト)。ランダム要素は無視できない要因であり、ある程度の段階まで進むためには道中で獲得するアイテムや出現するマップ、或いは敵のパターンなどによって難易度は大きく変動する。進むことが難しいと感じたら諦めてリトライすることもあるだろう。

そんな中でも本作は、プレイヤーに選択の余地が多く残されているように感じる。つまり運に左右されにくい設計になっているのではないかと思うのだ。
本作ならではのシステム(多分)である「経過時間に応じて徐々に難易度が上がってゆく」点がまさにそれで、これによってどのタイミングで探索を切り上げるかを常に考える面白さが生まれている。

しかしながらこのシステムのせいで、大抵のローグ系ゲームに於いてしんどい思いをする最序盤が、尚のこと苦しいものになってしまっている点は否定できない。序盤はアイテムの引き次第で探索をすればするほど不利になるという状況になり得るからだ。
しかし本作はTPSなので、必ず倒さなくてはならない存在というものが限られている。理論的には、ボス以外は倒す必要が無い。実際にはアイテムを集めるためのゲーム内通貨が必要なので、道中の敵もある程度倒す必要が出てくるのだが、その敵も選んで倒せるわけだ。苦手な敵はスキップして逃げ続けても良いわけだし、それさえ難しいようであれば別なキャラクターで挑んだりスキル構成を見直したりといったことも検討できる。

初期キャラクターのコマンドーについては苦手な敵というものがそもそも少ないと思うので、所謂「詰み」のような状況に陥ることはそうそう無いのではないだろうか。

尚、この難易度上昇にも上限が設定されているので、終盤は何も気にせず心行くまで探索してから先に進むという選択ができるようになる。

このあたりを魅力と感じるか単なる足枷と感じるかは人によるだろうが、私は絶妙に調整されたバランスの魅力的なシステムだと感じている。

その上このゲームにはマルチプレイも用意されている。
フィールドのアイテムなどは早い者勝ちになるが、それによって使用キャラの移動速度に応じて手分けして探索するなどの戦略性も出てくる。敵の数が増えるので純粋にラクになるとは限らないが、役割を分担して序盤を乗り切るという遊び方はまた面白いものになると思う。

プレイしていて思い出す名作たち

さて今回のプレイでは、今まで進んだことのないエリアまで行軍した。運が味方したこともあるが、少しゲームのコツを掴めてきたような実感があった。

画像2

そしてその結果、かなりのワチャワチャ感を味わうことができた。絶えず垂直発射され続けるミサイルと強烈な発射レートでバラ撒かれるデバフによって敵は溶け、それによって短縮されるクールダウンにより各種スキルは使い放題になり、エリアを縦横無尽に動き回ることが可能だ。

OVERDUNGEON

アイテムを拾えば拾う程、無茶苦茶な動きと画面を覆い尽くさんばかりのエフェクトがインフレしていく。この感覚、どこかで…と思ったが、かの名作「OVERDUNGEON」をプレイしている時の感覚にとても良く似ている。

ローグ系のゲームであるという点以外は大きく異なるものだが、しかし同様の興奮と万能感をもたらしてくれた。

こちらのゲームは開発がストップしてしまったようだが、本当に面白いゲームだった。まだ実績は幾つか取れていなかったと思うので、そのうち埋めておこうと思っている。

ダイダロス

そして更にプレイしていて感じたのは、古のローグ系ゲームの息吹だ。

実はローグ系シューターを20年以上も前にプレイしていたことがある。セガが誇る(?)名作「ダイダロス(邦題)」である。

当時はセガサターン向けに多くの名作ソフトが開発されていて、本作もそのうちの1つだ。こちらはFPSであり、プレイ画面は「DOOM」のような感じだったと思う。
操作性やインターフェイスは殆ど覚えていないが、とにかく難しくそして武骨で硬派だったという印象だ。マトモにクリアしたことは殆ど無いが、それでも記憶に残る名作で、RISK OF RAIN2を遊び始めて真っ先に思い浮かんだのがこちらのゲームだった。 こちらもセーブポイントなどが無かったように思うので、1ゲームが非常に長くなる点も共通している。

そうなれば当然こちらのゲームも思い出すことになる。

バロック

ダークな雰囲気とミステリアスなキャラクターたちが魅力の作品で、前出のダイダロスと比較すれば類似点は少ないかも知れない。しかしこちらもローグ系アクションゲームであり、中盤まで進めないと安定した進行が難しい部分など、プレイしていると感じる類似点が幾つかあった。

道中で死んだとしても単なるゲームオーバーではなく時間が巻き戻っていないことを次回プレイではNPCが仄めかしてきたり、アイテムを含む様々なオブジェクトのモチーフがいちいち奇怪だったりとクセの強いゲームであった。私はこのクセの強さで何となく思い出した。

このゲームも難しく、なかなかクリアできなかったし、どんな結末だったのかは覚えていない。しかし今回改めて調べて見たら随分とリメイクされているようだ。Steam版の発売を期待しようではないか。

おわりに

思い返してみれば私は随分前からこのテのゲームが好きだったようだ。自分でも少し驚いている。

RISK OF RAIN2の制作陣がこれらのゲームをご存じかどうかはわからないが、私は確かにこれらの息吹を感じ、それだけ本作は(日本語訳を除いて)作り込まれた骨太なローグ系ゲームだと思った。

今後また他の難易度やゲームモードなどもプレイしていこうと思っているし、それでまた印象や感想は変化していくだろう。一部のアーティファクトはゲーム性を大きく変化させるものであるようだし、そういう要素によって急速に飽きるという可能性も考えられる。しかし、ひとまず今感じたことを書き残しておこうと思った次第である。そう思わせてくれるゲームなのだ。

…それでは惑星探査に戻るとしよう。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?