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2歳児の映画館デビュー

一家で『トランスフォーマー/ビースト覚醒』を観に行った。

私がギリギリのギリまで寝ていたせいで普段以上にバッタバタな状態の出発となったが、何とか開場までに劇場に到着し、無事に大量のポップコーンも購入できた。

席は2列目しか残っていなかったものの、車椅子専用シートの後ろは確保できた。何しろ2歳児である下の子は初めての映画館である。慣れない暗闇に普段耳にしないレベルの大音量、2時間を越える上映時間を大人しく過ごしてくれるとは思えない。いつでも席を立てるようにしておかなければならないのだ。

両手にポップコーン状態

緊張の色は多少見られたが、入りたくても入れなかった場所に足を踏み入れる喜びの方が上回っていたのだろう。下の子は満面の笑みを湛えながらスクリーンまで手を引かれていた。一方で先日『仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐』『王様戦隊キングオージャー アドベンチャー・ヘブン』を観たばかりの上の子は、すっかり先輩風を吹かせて下の子に色々とレクチャーしていた。今日も気合の入った眼差しで予告映像を楽しんでいた。

そして緊張の暗転。下の子はグズり出してしまうのか…妻と私は不安でいっぱいだったが、本人は特に変わった様子もなく、それどころか少し声を上げた上の子に対して静かにしろと注意する余裕も見せていた。なかなか肝が据わっている。

本編が始まってからも騒ぎ出すことなくスクリーンを見つめ、殆ど意味がわからないだろうに不満の声ひとつ上げなかった下の子は、妻の膝に載って鑑賞を続けていながら定期的に私の前に手を出してきた。不安で何かを握りたいのかと思って手を差し出していたのだが、暫くしてポップコーンを要求するサインであることに気付いた。やはり肝が据わっている。

しかし何度目のポップコーン配給か数えきれなくなった頃、眠気に耐えられなくなり妻の胸に顔をうずめ、そのまま寝息を立て始めた。オートボットがペルーへ旅立つと同時に、我が子は夢の世界へと旅立ち、そのままクライマックスまで帰ってくることはなかった…。

上の子はと言うと、今回も背もたれに頼ることなく最後までスクリーンを見上げていた。2時間超の上映時間も余裕なようで、静かに大人しく映画鑑賞を終えた。

抜群の集中力で鑑賞を終えた上の子、ひと眠りしてスッキリした後にクライマックスの美味しい部分だけ楽しんだ下の子、恐らく『ジャスティスリーグ』以来の劇場鑑賞となる妻、それぞれのことが気になってイマイチ集中できなかった私…。それぞれに長い上映時間を過ごした我々は、エンドクレジット後の吹替版担当までキッチリ確認し、明るくなった劇場を後にした。

途中で眠りはしたものの、下の子のデビュー戦は満足のいくものだったようだ。

帰宅後はプリキュアの塗り絵を楽しんでいた

映画の感想については改めて書いていこうと思っているが、その前に一度独りで観なおそうかとも考えている私である。できればIMAXで。

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