![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/92091138/rectangle_large_type_2_2cd8b22a061d71377506600b3a1b82be.png?width=1200)
ブリーダーズカップ・ワールド・サラブレッド・チャンピオンシップ最大の衝撃
この記事は the Sporting.blog に許可を得て
The biggest shocks at the Breeders' Cup World Championships の記事を翻訳して掲載しています。
ブリーダーズカップの歴史に残る4大ショック
ブリーダーズカップ世界選手権は、米国で開催される最も華やかな大会の一つであり、すべてのレースが世界的に注目されています。
また、ここ数年、エネイブルなどヨーロッパの名馬が2日間の開催期間中に参戦するなどから、世界的にも注目されています。
このイベントは通常、シーズンの終着点として捉えられ、スポーツ界の大物たちがコース上でその実力を発揮するシーズン最後の機会ということになります。しかし、ブリーダーズ・カップでは、長年にわたり、いくつかの大きなサプライズが起きてきました。ここでは、その中でも特に印象的な4頭のサプライズ優勝馬を紹介します。
アルカング 1993年
ブリーダーズカップ史上最大の衝撃を挙げるとしたら、1993年にアルカングが見せた圧巻のパフォーマンスを見過ごすことはできないでしょう。この馬は渡米当時、未知の馬として登場し、多くの人がこのクラシックレースはバートランドの快進撃で終わると予想していました。
しかし、オッズ133倍の同馬はこの大チャンスを無駄にはしませんでした。フランス調教馬は、このレースに臨むにあたり調子には一貫性はありませんでしたが、この日のサンタアニタでのパフォーマンスは爆発的なものでした。
アルカングは最後の直線に差し掛かったところで全体の7位でしたが、残りのエネルギーを再燃焼させて蒸し返し、先頭を走りました。このときの快挙は忘れがたいものとなりました。
1993年ブリーダーズカップクラシックにてバートランドの横を走り勝ったアルカング
コートビジョン 2011年
近年での目立ったサプライズの勝者として、2011年のブリーダーズカップ・マイルでのコートビジョンが挙げられます。このレースでは、ゴルディコヴァがこのレースで4連覇を達成すると期待されていました。
このアイルランド調教馬は1.3倍の大本命で、このオッズは真実味を帯びていました。
しかし、F.ヘッド氏調教馬が前に出た途端、悪い展開となり、テュラルーアとコートビジョンの2頭が先頭を追走。コートビジョンがオッズ50倍の中勝利をもぎ取りました。このレースはブリーダーズ・カップ史上、最も僅差のレースとなり、コートビジョンの現役最後のレースとなりました。
2011年 ブリーダーズカップ・マイルで勝ったコートビジョン
スペイン 2000年
スペインは2000年11月のブリーダーズカップ・ディスタフで、サーフサイドとヘリテージオブゴールドとの激しい競争を制し、オッズ56倍で優勝しました。残り2ハロンで先頭に立ち、その後サーフサイドに1馬身半の差をつけて勝利しました。
この勝利はスペインにとってキャリア最大の勝利であり、そのシーズンでは2戦目の勝利となりました。その後、彼女は12戦してあと1勝しかできず、2002年4月のアップルブロッサムハンデキャップで4着に終わった後、引退しました。
2000年チャーチル・ダウンズにて行われたブリーダーズカップ・ディスタフで勝利したスペイン
ヴォルポニ 2002年
ブリーダーズカップ・クラシックは大会最大のレースですが、このレースでさえも歴史上、これほど衝撃的な勝利はそうそうありません。2002年にアーリントンパーク競馬場で行われたレースでは、44倍のオッズからヴォルポニが優勝し、際立った成功を収めました。
ヴォルポニは、それまで6戦して1勝しかしておらず、まったく実績のない状態でレースに臨んだと言えるでしょう。
それでもヴォルポニは、メダグリアドーロに6馬身半の差をつけて勝利を収めました。このブリーダーズカップ・クラシックでの勝利が、彼のキャリアにおける最後の勝利となり、1年後、彼は再びレースに参戦するも勝利することができませんでした。
2002年ブリーダーズカップ・クラシックで6馬身差をつけて勝ったヴォルポニ