馬がゲームプレイの戦略を変えることを示す新しい研究報告
この記事は PAULICK REPORT に許可を得てNew Learning Study Shows Horses Can Alter Game Play Strategyの記事を翻訳して掲載しています
馬は昔から批判的思考(クリティカルシンキング)をすることはあまりないとされてきましたが、新しい研究はそれが間違っている可能性を示しています。
ほとんどの馬主にとって驚くことではないですが、「馬の新しい研究」サイトによれば、馬は以前考えられていたよりも実際はもっと知能が高いということです。
ノッティンガム・トレント大学の研究者たちは、馬の学習プロセスをより深く理解するために、11歳から22歳までの20頭の馬を使い実験してみました。
馬が鼻で紙を触ると、馬はおやつがもらえることにしました。馬がその概念を一旦理解したら、研究者は馬に、紙の側にある照明の存在を伝えました。照明が点灯しているときは、馬は紙に触れてもおやつをもらえず、消灯しているとおやつをもらえるルールです。
研究の最終段階では、白いライトが点灯している状態で紙に触れると「時間切れ」扱いとしました。「時間切れ」の扱いの時はおやつはもらえません。研究者たちが驚いたことに、間違って時間切れペナルティが導入されると、馬は自ら戦略を変えるようになり、ミスを少なくしました。
この研究は『Applied Animal Behavior Science』誌に掲載されたもので、馬が本来の課題を誤解しておらず、自ら戦略的に動いた可能性が示唆されました。
光の点灯に関係なく、カードに触れることに時間切れ扱いのデメリットもなかったとき、馬たちは何度も挑戦しましたが、しかし、時間切れが扱いが発生したときは、ほとんど即座に挑戦の頻度を調整しました。
馬の前頭前野の大きさも鑑みて、また、馬という動物の種類についての研究が相対的に不足しているため、これまで研究者たちは、彼らが批判的思考をすることをほとんど認めてきませんでした。
主任研究者のキャリー・イジチ博士によれば、この研究は「モデルベース学習」と呼ばれる学習形態を実証したもので、これまでは複雑すぎて馬には無理とされてきたものだということです。
この結果は、馬の批判的思考能力は脳の別の部分に由来している可能性を示唆しており、人間の方が、馬に適切に対応する必要性を示唆しています。
詳細は「馬の新しい研究」サイトで読めます。
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