鳴神どもの矜恃──格闘技イベントRIZINが宿す「誇り」の正体⑥
6.出資者兼金主・「吉羽美華」逮捕の余波
〈ご通告〉にはもう一点、捨て置けぬ記述がある。フジテレビの〈コンプライアンス委員会においてもこの点に関する問題が取り上げられRIZINの番組放映を行うべきか否かが検討された〉との指摘である。
フジのRIZIN放送にはときどき不自然な形で間隔が空くことがあった。ファンなら周知の事実だろう。
2020年8月9日、10日にぴあアリーナMM(神奈川県横浜市)で行われた「RIZIN.22─STARTING OVER─」と「RIZIN.23 ─CALLING OVER─」。旗揚げ以来、スカパー!と共にほぼ全大会を放送してきたフジが両大会で外れる。同年2月の「RIZIN.21」から9月の「RIZIN.24」までフジテレビの地上波放送はなかった。その後も放送が行われないナンバーシリーズの大会は続いていく。
この空白の期間にフジテレビは社内で放映の是非を検討していたのかもしれない。2度目の放送中止を決定する前にDFWWに対して警告を発していたのではないか。「THE MATCH 2022」の放送中止を「青天の霹靂」と居直ってはばからない榊原の言動には疑問符がつく。
RIZINのコンプライアンスへのフジの見解
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