詩をいくつ(四行の詩)101~150番作品集(2021年分)
あいさつ
おはようございます。
おはようよねちゃんです。
気が向いたときに四行の詩を作っております。
楽しんでもらえたら嬉しいです。
詩をいくつ作品集(101~150番)
2021年10月29日朝(148~150番)
夜明けのビル街の都々逸
天に半月、空は濃い青、東は光やや白く
ビルディングには黄色の灯り 車のライト走り行く
今日を行く人、過去迷う人、明日へ向かって歩く人
夜明けの街に溢れる光 光、光と、光たち
頑張れ私
頑張れ私、負けるな私。
明日の私は、笑っているか。
来年はどうかな。十年後は。
そして今、ほほ笑んでいるかい。
朝の大丈夫
明かりに気づく窓辺で一人
ため息からの深呼吸して
背筋伸ばして今朝をゆこうよ
大丈夫って 君の言葉と
2021年10月26日夕方(147番)
※ 第二のアカウントなので作者は同じです。
決めたこと
誰が決めたの 私が決めた
誰が守るの 私が守る
誰に聞いても 答えはないぞ
答えはいつも 自分の中に
2021年10月26日朝(146番)
雨の詩いくつ
雨の落ちてゆく明け方の街
雨の涙に震える街路樹の葉々
雨を散らして傘を飛ばそうとする風
雨の日にはいくつの詩が降ってくるのだろう
2021年10月18日夕方(144~145番)
夕陽の柱
夕焼け 遠く君を想う
大切な人想えば 染まる雲
夕陽の柱が 街を輝かせるのは
大切な人 想い出させるためなのだろうか
地下鉄と夕方の空
雲の白さは赤色へと譲り
空の青さは黄色へと譲った
夕方の空 地下鉄の入口を潜ったら
出口は夜空となるのだろうか
2021年10月14日朝(140~143番)
カギ
改札で家のシリンダーキーを出す
いつものことだ
玄関前でPASMOを出す
いつものことだ
曇りの朝
曇り空の朝が来る
薄暗い道にも 薄明るさが増してくる
モクモク雲を眺めては
ありがとうの感謝をホイと投げ上げた
夕方伝言さ
朝よ、夕方に逢ったことはあるかい?
美しく切ない夕焼けには涙がキラリ光るんだ
朝よ、夕方からの伝言さ
美しく希望に満ちた朝 様へ、いつか朝焼けで君と逢ってみたいです。
返信朝より
美しく切ない夕方 様へ、お星様から伝言聞きました。ありがとう。
夕方様に逢いたいとお日様にお願いすると、遠い異国の地では、夕方と朝は一つになれる時もあるそうです。
ただ、お日様もしくはお星様が、お空で光れないそうで。それはそれで淋しいですね。
いつか逢えると良いですね。お身体、お大事に。朝より。
2021年10月12日朝(138~139番)
朝がくる
涙をみせて良い夜は終わり。
なぐさめてくれる優しい朝の光。
今日も元気に なんて出来っこないかもだけど。
地球はゆっくりと回るらしい。
街灯が朝
街灯が光る、朝の始まりかけ。
どうも、一晩中をありがとう。
また道を照らしておくれ。
暗闇で迷ってしまわないように。
2021年10月11日夕方(135~137番)
そんなの
右に進むの 左へ行くの
そんなの足に聞いとくれ
前に進むの 後ろへ退くの
そんなの明日に聞いとくれ
秋の
秋の日差しは 白い壁に木々のざわめきを写す
秋の木漏れ日は 小さな心に静かなざわめきを写す
風が止まった 悠久の時空が止まった
木々は再びざわめき出した 心は静かにざわめき出した
記憶
いつかの記憶を辿る 秋の夕暮れ
思い出せない 大切な言葉
だけれど覚えてる 君がそばにいてくれたこと
それだけなのに どうして涙はこみ上げてくるの
2021年10月6日朝(132~134番)
懐かしい人
思いがけず懐かしい人に会う
元気か 元気です と言い合えば笑顔
少し年を経た姿と顔と
少しも変わらない君らしいとこ
自分を詠む
おはようのつぶやきを詩に朝目覚め
散歩をすれば季節 空・風・草花・町
仕事は毎日 珈琲も毎日
家族とだんらん これはかかせない
秋の散歩へ
窓で騒ぐ 木々に秋晴れ
色づきは所々 黄色い葉っぱ
あの道へ散歩に行こうかな
銀杏並木の光の道へ
2021年10月3日朝(131番)
ガタゴト ガタゴト
電車のガタゴトのんびり聴きながら詩をつくろうと思い立つ
ガタゴトガタゴトガタゴトの音
これも詩だよな と耳を澄ませて
降りる駅なのに もう少し聴いていたい 電車の詩
2021年9月29日夕方(127~130番)
スマホよスマホ
スマホよスマホ
震えないで
キミが震えると
この小さな心が騒ぐんだ
せめて夕陽は赤くいて
しょんぼりな日のブルー
より道をして曇り色
せめて夕陽は赤くいて
君との小さい約束の色
小さな葉っぱ
喜んでくれた
小さな葉っぱ
喜んでくれた
キミへのプレゼント
四辻に
日暮れの四辻に 色づいた葉の落ちていた
じぃっとみれば黄色 そっぽを向けば紅色
踏もうか 踏めないよ 拾おうか 拾えないよ
君に問う 明日は向こうか 我に問う 今日は何処か
2021年9月28日夕方(121~126番)
※ 第二のアカウントなので作者は同じです。
悪口を飲み込む
悪口を飲み込んだ苦い苦あい味がした。
食道あたりでグルグルと暴れているよ私の言葉。
言わなくて良かった。大切な人に。
苦い苦あい愚痴をぶつけるところだった。
見ないふり
大人になりきれない心が 暴れる
他人のそれはよく見えて
自分のそれは棚上げの
見ないふり。だって見るとやるせない。
最低だ
最低だ、と悪口を言う人は最低だ
という悪口を言う私も最低だ
ひとつ上から俯瞰ふかんしたい
だれしもが低めだけど、だれも最低な人はいないよ、と。
ぶちまけたコーヒー
ぶちまけたコーヒーに謝る
ぶちまけたコーヒーで汚した物へ謝る
ぶちまけたコーヒーを作ってくれた人に謝る
ぶちまけたコーヒーをふいてくれた人に謝る。そして、感謝しかない。
言わなきゃよかった
あんなこと言わなきゃよかった
だけどもう言ってしまった
保身だが、そこに仕返しの心はなかったか
振り返り、ない、と首をふる
悪い癖
自分を責める悪い癖
なのに他人も責める癖
心の中の悪い癖責めて
苦しいよって心が暴れる
2021年9月28日朝(119~120番)
冷め珈琲
冷めた珈琲チビりと飲んで
今朝の詩をかく窓のそば
思えば色々あったよな
なかったような こと思う
マスク行く町
マスク行き交う町はしずかに
幼子抱えたお母さんも、ウォーキングのお爺さんも、仕事へ向かうお兄さんも、制服姿のお嬢さんも
それぞれの想いをもちながら
ああ深呼吸したいね、秋の空は高く澄んでいる
2021年9月22日朝(118番)
ノートの秘密
真っ白のノートにスマートフォンを乗せて詩を創っている
窓をみれば街の朝少しにぎやか
何を思って詩を書いてるの? そんなこと決まってるじゃあないか
秘密だよ。大切な君のことさ
2021年9月17日朝(116~117番)
空っぽの
空っぽの心の中を覗き込む
うすく明るくて今朝の空のよう
空っぽの気持ちの中を覗き込む
すこし優しくて今朝の空気のよう
特になし
朝の澄んだ空気はさらさらとすぎゆき
町にはハトと車と自転車と歩く人の通りすぎゆき
草花は静かに秋の朝に佇む
特記事項は特になし それもいい それがいい
2021年9月14日朝(114~115番)
気合い
気合いを入れる早朝の街
車の走り、人もジョギング
自分見つめて、エンジンかける
この階段をのぼりきったら……!
撃ち抜く
この胸ぐらを掴んでおくれ
君の言葉で撃ち抜いてくれ
枯葉掃けどもキリがないんだ
君の言葉でだけ震える命さ
2021年9月11日朝(112~113番)
詩を1つ
詩を1つ 作りたくて
詩を2つ 作ってしまう
詩を3つ 作ったら
詩を沢山 作れて嬉しいな
ハトと人
ハトがテクテクと歩く 人がノソノソ歩くのに
ハトはツンツン地面をつつく 人がポチポチスマホしてるとき
ハトは顔をゴシゴシかいた 人はボンヤリしているとき
私は面白がって それを詩にした
2021年9月10日朝(108~111番)
朝トースト
オーブントースターのジリジリジリジリ
バターとチーズ、ハムを並べて 朝の食パンを待つ
重ねる順は パンバターチーズハム
一口ぱくり ハムハムと君
コーヒーとパン
朝のぼんやり コーヒーとパン
君のパンのことを詩にしたら
自分のコーヒーを詩にしなさいなという
うふふと笑う 朝でした
未明の合奏
夜色雲の隙間に未明
虫たち秋を歌ってる
リリリリリリリ コロコロチョン
私の心もルルララリー♪
君と片隅
おはようと言う 廊下の片隅
君の笑顔が ふわりと広がる
適当なことなら いくらでも言えるのに
本当に伝えたいことは まだ胸につっかえている
2021年9月7日朝(104~107番)
草たちの
涼しい風にそよぐ草たち
早朝の人通りはあまりない道
人目を気にせず立ち止まり
草たちのおしゃべりに耳を澄ませて
お散歩タイム
朝日の光が ビルを照らしてゆく
地上の草花は わくわくと揺れている
歩きながら 今日の予定を頭にめぐらせ
ほいと お散歩タイムをひとつ確保した
こんなん
こんなんで 良いのだろうか
ふと思い立ち キョロキョロとする
こんなんで なんて言わないで欲しい
その時どきの最善を尽くしてきた つもり なのだから ……大丈夫。
困難
困難には 少し身をかがめて
頭上を嵐の過ぎ去るのを待っていよう
静かになったら、そっと顔をあげてみよう
ほら、光も虫も鳥も 朝の喜びを歌っている
2021年9月2日夕方(101~103番)
メロンソーダに酔う
メロンソーダのミドリに光る透明な泡
ミドリの光のアートと呼んで楽しむ
一口飲めば パチパチ弾け 甘い光をゆらめかす
なぁメロンソーダ 今日の失敗なんて 明日の希望へ 変えておくれよ
忘れんぼ
おかしいな、どこへいったの かくれんぼ
ひとりにしないで さびしんぼ
なにか大切なことを 忘れたような 気がするの
思い出せない 忘れんぼ…… 大切なのに 忘れんぼ……
酔い詩
詩を読めば 酔いのような
フワフワ ホロホロ ウットリ ルルルル
いつかの日 どこかにあったはずの 日々に
だれかの思いを のぞきこむような 酔いに
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