きままに読書日記3-2024年10月12日（土）

たしかに。
何も知らないときに、ど偉いお経を聞いても、チンプンカンプンと思う。
しかし、多少知識や経験を積んで身にしみてくる思いがあると、次第にその言葉の言わんとすることがわかってきて、ついには感動して涙を流すこともあると思う。

全品現代語訳 法華経（大角 修）を読んでいる。
第二章。要約してみる。
方便をつかっていた。
本来の仏、真理は一つであるが、
方便は、人それぞれ一人一人に合わせた言葉を選ぶようなもの。
また、仏は仏の境地の心へ皆を導きたいと思っているという。
自分だけが良くなるだけでは、そこまでなので、
皆が良くなるように、という感じだと思う。
皆を導くために使うのが方便。
嘘も方便というが、方便は、
それぞれの身や心にあった方法で、よりよい心のあり方に導く、というかんじらしい。
そのためには、自分自身が良いこととともに、一人一人を見抜くことや、真理を見抜くこと、そういうことが必要とのこと。

多少、本の言っていることがわかることに、感謝したい。
それは今までの愛情をいただいて育ててもらったり、涙を流したり、喜んだり、してきたからと思う。
目の前の人との関係について感謝し、読書によって知り得たあれこれにも感謝したい。

この本の言葉たちに、思いを深めてみた。
私は方便をつかって皆をよりよい方へ導く力について、思いを巡らせたことは少ない。
というか、私は避けてきた。
小さい頃から、お医者様と学校等の先生にはなるまいと心に思っていた。
なぜなら、お医者様だと、血を見るのが怖いのと、人の生死を左右するのが怖かった。
先生なら、劣等生だったのと、人の人生を左右するのが怖かった。
願わくば、誰にも迷惑や間違った方向へ導くことのない人生を送りたいと、子どもながらに思っていた。
そのせいだろうか、方便について、つまり一人一人にあった言葉を使うなどの、教育というか、そういったことへ関心が少なく、人や教育についての勉強も熱心にしてこなかった。
それどころか、人と関わることがあまり得意ではなかったため、人への関心を持つようになったのも、ここ数年のことだった。
しかもそれは、自分の作品に深みを増したいという理由からの人間観察を、インターネットを通じてはじめたにすぎない。と、ここで告白をしておこう。なんだか申し訳ないと思う。
そのためだと思う。
よかれ、と思ってした言動で人を傷つけてきたことが、いくつかある。
これは反省会を開かねばならぬ。
ご迷惑をかけた皆様へ、誠に申し訳ありませんでした。と思う。
この本には、よりよい心とは、皆もよりよい心になるように方便を使い、一人一人がよりよい方へ進めるように力を尽くすのがよいと書いてある。
ここは、今までの私の自分だけでも立派な心になればいいという気持ちを、少し修正したいと思った。
まずは人の機微に関心を持つことからはじめたいと思う。
そしてこれからは一人一人にあう対応についても考えてみたい。

さて。
なにげに、お経などの聖典は、本文（現代語訳）を読むのが、一番面白いと前々から思っている。
この本も面白い。
さあ、次は第三章。
どんなことが書かれているのかな。
とっても楽しみ。
有り難いと心から思う。

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