詩をいくつ(四行の詩)1~50番作品集(2021年分)

あいさつ

おはようございます。

おはようよねちゃんです。

気が向いたときに四行の詩を作っております。

楽しんでもらえたら嬉しいです。


詩をいくつ作品集(1~50番)


2021年6月13日朝(50番)

早朝一

窓からチュチチ早朝の鳥

白む空の下にまだ町は眠る

家族の寝息起こさないよう

カモミールティ優しくすする


2021年6月12日夕方(44~49番)

夕方帰る

羊の雲はオレンジ色の湖に架かる飛行機雲の橋を渡って家へ帰ります

象の雲の親子は絵本を読みながら眠ります

私は一人夕方散歩 なんてね

家族の点す灯りは あったかく待っているみたいですよ


君の翳

遠い日を掴もうとしてイグアナを掴む

君の翳に涙はなくて淋しげな笑顔がある

優秀さより青春の儚さが仄かに光り

その翳には隠されたやさしさが滲んでいた


愚な

世界が怖いって言った君の

気持ちを汲み取れぬまま

おちゃらけたつもりの愚

あの日、ただ寄りそえばよかったんだ


いつかの青春

どんなに尽くしてもきみは

いつかの青春を取り戻せなかったのかい

空はいつだってきみを愛していたのに

本当は今だって大切と思うのに


屋上と友

キャピキャピしててしっかりしている

君と出逢えたのはなんの縁だったのかな

語り合った屋上の広がる景色とのどかな時間

傷ついた君に何かの足しになれていたのかな


前略君へ

友だちを想う静かな葛藤の時

世界が平和になれば良いのにって

ただ、なにも言えずに 時が過ぎ去ってゆく

ねぇ……君は大丈夫かい? かしこ


2021年6月11日夕方(42~43番)

夕方ゆく道

自分の中に何かあるかと

探し夕方一人ゆく道

世界はこんなに美しいのに

一人心の中で迷ってる


大丈夫

大丈夫かと頭かきなでられて

大丈夫だよと強がりを言った

一人で眺める窓の景色は

うすい空色 君と一緒にみたいなぁ


2021年6月11日朝(40~41番)

思い返す

電車を待つホームの椅子で

今日の心配を思う

守られていた日々を思い返し

笑顔の皆を心に浮かべる


四面楚歌と雲

押しつぶされそうなのは四面楚歌だと思うから

それでもただ誠実に生きてゆくだけだと思う

真白い雲は雄大で地平近くの椅子のよう

やわらかい空よこの世界を包んでおくれ


2021年6月10日夕方(39番)

夕陽と抜け道

夕陽の当たる草たちは切ない光にそよぎ

夕日の影にいる草たちは眠りにつこうとしている

ちょうちょうはその上をはたはたと光と影をかき混ぜるように舞う

異世界へつづく小さな抜け道はおそらくここら辺りにあるのだろう


2021年6月10日朝(34~38番)

ありがとう

すれ違いざまに君が微笑む

この前はありがとうってなんのことかな

聞いてみたけどほんのちょっとした小さなこと

ありがとうってとっても大きいんだね


思い出自転車

自転車乗れずに転んだ日々は

友の笑い声と家族の励ます声と

泣き虫な私の弱音と蝉の声とピアノの音と

膝小僧の絆創膏に見上げた空の白い雲も笑ってたっけ


休日の窓辺

窓辺の光 休日を讃え

空と緑は夏をはじめた

このひとときを味わい尽くそうかな

ぬるめの珈琲に さてもう一口と


幸せの

泣いた日々もあったはずなのに

すべては今日の幸せのためと感じる

もう少しここにいても良いですか

君のほほえみとうなずきのそばに


窓辺に流れ

窓辺で珈琲とすごす時間に

詩を作っては思い出と遊ぶ

ここの時間はゆるやかに流れているらしい

机の上には窓辺の影もゆっくりとうごいてゆくよ


2021年6月9日朝(32~33番)

朝の金色

雲のないただ青い空にお日様が昇ってゆく

地上の生きるものたちは照らされてゆく

草も道も鳥の呼ぶ声も私の背中も

この金色の時間の一部になった


大通りには

大通りには車が轟音をたてている

スーツを着た人々は仕事へ急ぐ

赤信号を待つ足元にハキダメギクとタンポポが佇んでいる

小さな白い花たちと黄色い蕾は何を思っていたのでしょう


2021年6月8日夕方(30~31番)

詩がある

しがないなんて言わないで欲しい

君を思ってつくってしまった やさしい詩がある

たとえ世界がひどい仕打ちをしたとしても

私にとって 君は大切なんだからね


雨の日と親子

雨がパラリと落ちる道路で

傘を開いて親子が笑った

家に帰るまでのひとときは

"なにげない雨の日"という宝物になるからね


2021年6月8日朝(29番)

朝の風景

ドアを開けると朝の光

道に沿って朝陽は流れる

永遠というのは本当に美しいのか

オレンジのポピーは今朝だけの光を透かしてた


2021年6月7日夕方(27~28番)

苦しみ

痛い事等知るものかと自分を責める

怒りも悲しみも存在するなと自分を無視する

いつかの君がやさしい眼差しを私に向ける

なにかがぐっとこみあげても また目を背けてしまうのはなぜなのだろう


手よ

シワシワの手よと母が笑う

若い頃はあなたみたいに綺麗だったのよとまた笑う

遺伝だねって私は言った

母の強さ優しさ 笑うところも遺伝すると嬉しいんだけどなあ


2021年6月7日朝(26番)

梅雨ねむ

梅雨の眠さをおさえて起きる

二度寝をすれば天国のち地獄とわかって

ゆっくりと外へ這い出して出勤へ

曇り空に草花の揺れて 傘を忘れた まあいいさ


2021年6月6日夕方(22~25番)

梅雨の切れ間に

草青々として風を泳ぐ

緑にほんのり水滴が光る

ほんのり疲労感もなんだか良いね

夕方をゆく 梅雨の切れ間に


お久しぶり

お久しぶりとお菓子をもって

あなたが会いに来てくれた

迷惑かけたねなんてつまらないこと

それより今日を元気に会えたことだよ


小さなマドラーに捧ぐ

珈琲をかき混ぜるためにうまれてきた君は

午後の至福の時間を優しく作ってくれた

使い捨てだからマドラーとしての運命は一度きり

君が想いに寄り添ってくれた時間 未来を生きようときめたんだ


遠い雲

遠い雲たぶん捕まえられない

美しいのは遠い過去のようで

愛おしいのは遠い君のようで

美しくて愛おしくて遠い 雲 そこにあるのに


2021年6月5日夕方(20~21番)

散歩道

緑の繁る並木道を歩く

悩みごととか気にすることの

思ってたことはみんな忘れて

木漏れ日と遊んでいた 土曜日の散歩道より


隠れ庭

古びた看板にそって小路を進むと

緑に花の色が散りばめられたバラの庭園に着いた

ちびっ子がお母さんにいい香りがするねといい笑う

白い花にはもんしろちょう 淡いピンクの花を撮り君へ見せよう


2021年6月5日朝(16~19番)

カピカピの朝

昨日ケンカで泣いたせいだろう

今朝は目がカピカピだ

おはようと言って珈琲をゆるめに淹れて

のんびり家族と話したらほほ笑みが溢れていた


こまやかな雨

こまやかな雨にあなたに会いにゆく

こういう雨では傘をさしても濡れてしまいますね

微笑みかけられてタオルで腕をぬぐう

あなたの気遣いはいつもこまやかなのだ


天気に草花

晴れの空には草花と笑み

曇り空には草花のカメラ

雨の空には草花と涙し

お天気屋な空と共に生きている君は素敵だ


宇宙船の窓の星屑

見分けることができない無数の星屑

一つ一つが燃えさかる星の光と聴く

辿ってきた運命はそれぞれ違っていて

その一つは(地球?) 生まれ故郷と聴いている


2021年6月4日夕方(15番)

帰る場所

地下鉄駅の階段を下る

凍りついてる心は動かない

帰る場所などあっただろうか

友と満天の星空にいた、あの日々かなと


2021年6月4日朝(14番)

かけない詩

詩をつづろうとスマホを操る

一片もかけない訳はおそらく

愛しい君の表情のため

今朝の曇り空 もうすぐ雨が降るだろう


2021年6月3日夕方(10~13番)

列車

列車は進む青空のもと

町を分け入り車窓の風に

目を閉じてきく遠い昔の

ガタンゴトンと今へ繋がる


引っ越す君へ

引っ越す君へ渡す紙切れ

ぶっきらぼうで照れかくしして

ありがとうとか元気でなんて

うまく言いづらくってさ、またね


川辺を歩く

下を向いて歩いていたら木漏れ日が揺れていた

顔を上げると木には宝石が煌めく

横をみれば川の鯉が波紋を広げている

きっと川の風の妖精が笑ったせいね


叱られて

叱られたこと思い出しては

同じ失敗二度したからで

大丈夫って優しい声が

なぜか一番傷に沁みてる


2021年6月3日朝(5~9番)

通勤電車

電車にゆられ会社ゆく人

スマートフォンで気をそらせてる

幼い頃の夢などひとつ

思い出してはみませんか


ユウゲショウ

ユウゲショウ咲く朝の道端

小さく紅い円はかわいい

先を急いでみたものの

目にチラ チラと紅い円咲く


あの雲

あの雲へ問うどこへゆくのか

遠くの町か山や海

もしも夕焼け越えてゆくなら

あの星に伝えてくれる? 元気だよって


ケンカした朝

ケンカした朝なんにも言わず

玄関しめた音がした

なんとも言えぬ静寂の中には

小さな朝の忘れ物……


君に会える朝

君に会えるとウキウキの朝

歩く小道の緑も笑う

いつまでもこの日々つづくなら

平和とはそう、君のとなりにあるものさ


2021年6月2日朝(1~4番)

本との道々

買ったばかりの本を片手に

ルンルン歩くよいつもの街を

この本きっと解いてくれるね

"どうしょうもない私"の悩み


本に掴まる

パラリとめくる文字並ぶ本

何気なくみる昼下がり

グワとハートを掴まれたのは

愛しい人想う歌でした


メロンソーダのウインク

メロンソーダの泡がパチリと

私の方へウインクする

さあ今よって急かさないでよ

決まってないよ君への言葉


望郷っぽく

母の元気な声聞くメール

"はーい"と一言返信をする

電車で行けば2、30分

コロナで会えずに母は元気か



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