物語(O):君がいて君がいなくて僕がいて僕がいなくて共に笑って
あら、今日までなのですね。新曲も沢山出てたのですね。
滑り込みます、本日2作品目。
PJさん&おんなPJさん
👆 O『 混沌と春(仮)/PJ』
この曲を使った場合のハッシュタグ︓ #うたスト #課題曲O
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君がいて君がいなくて僕がいて僕がいなくて共に笑って
おはよう。
いつもの朝のように、テーブルに声をかける。
カーテンは明るくなり、朝の光がやってきたことを知らせる。
だけどもそこに君はいなくて。
ふと時計を見たら、出掛けた後だったみたい。
おはよう。の向こうには、君がいて。けど、いなくって。
おはよう。の先には、君がいなくて。けど、ちゃんといるんだな。
そんな気がする、今日は有休。
- O - O - O - O-
ただいまを言わない。
帰っても、君はいないから。
また、残業だろうか。
ここのところ、君は残業が多い。
だから僕が夕飯を作る。
まな板はコツ、コツ、コツ、とマイペース。リズミカルとはいかない。
洗濯機は、ガラガラという。生活らしいいい音か。
君はいなくて、君のことを思う。
僕はいるけど、僕は大丈夫。
- O - O - O - O-
いつか。
君が皆を見送るんだよ。
え? ヤダヨ! 私が先だヨ!
ダメ!
だめ!
涙が落ちた。
それで、ケンカはやめて、外へ出た。
赤い空だった。
君と僕がいた。けど、君と僕はいなくって、ただ、赤い空だけがある気がした。
なんだか、わからないけど、二人で微笑んでいたね。
- O - O - O - O-
あれから何年たったろうか。
それから、あの道。この道。そっちの落とし穴とか、こっちの砂利道とか。
たぶん、全部が平行世界だったのかもしれない。
だけど。今、一つ、確かなことは。
君と僕が共に歩んできたってこと。
あの赤い空の下、君と僕とが微笑んでいたこと。
君がいて君がいなくて。
僕がいて僕がいなくて。
共に笑って。
おわり
どうも、ありがとうございました!
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