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頭の中のおしゃべりが止められない

 人はのべつまもなくおしゃべりしているものです。実際に他人ともよくおしゃべりしますが、頭の中でもずっとおしゃべりし続けています。外から見て黙っているように見えても、頭の中はおしゃべりでいっぱいです。

 「話す」という行為は、基本的に自分を表現する行為です。つまり他人に自分をわかってもらおうとする、認めてもらおうとする行為なのです。他人に話を聴いてもらっていると、その人に自分が認めてもらっているような気がするのです。私がnoteで再三述べていますが、他人に認めてもらいたい気持ちの根底には、自分で自分のことを認めていないから、という理由があるのです。

 まさに頭の中でのおしゃべりはこの証拠と言えます。他人に聞いてもらっているわけでもないのになぜおしゃべりを続けているのか?おしゃべりによって、自分の存在を感じようとしているのです。それで自分に自分を認めてもらおうとしているのです。「自分に自分を認めてもらう」とは妙な言い回しですが、認める人と、認められる人が同じであるので、こういう表現にならざるを得ないのです。
 頭の中のおしゃべりは、他人と共有したくない情報、いわば恥ずかしく思うような内容がテーマになっていることがほとんどです。それには本人の願望がはっきりと表れているものです。ですから、その内容を精査してみれば、今の自分の心理状態を知ることができます。それはどんな優れたカウンセリングでも得られない、自分の本当の姿が現れているでしょう。

 あなたは常々、頭の中で何をおしゃべりしていますか?一度よくそれに耳を傾けてください。あなたにとって、とても価値のある情報を知ることができるかもしれません。

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