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親知らずめ

1年前に歯科に行き、親知らずの相談をした。「抜いてもよいが」というような曖昧な返答をもらい、その歯科に行くことをやめた。

引っ越したので、近くのなんだかホスピタリティの良さげな歯科に行って再度相談をした。
「現状痛みがないのなら、すぐに抜歯する必要はない。しかし、親知らずの隣の歯を治療しなければならなくなったら、面倒くさい。歯肉の柔らかい、若いうちに抜いてしまうのが良い。」みたいなことを言われたので、総合病院を紹介してもらい、抜くことにした。

問診

紹介状をもち、歯をみられた。「4本全部抜いたほうが良いね〜」と言われ、リスクを説明され、同意書にサインした。その後、神経をみるためにCT検査された。顔をタオルでぎゅーとされ、ぐるんぐるんされて、ちょっと恥ずかしかった。検査代がやたらと高かった。

右上下抜歯

まずは右から、らしい。
「怖かったら全身麻酔もできますが」と言われたが、初めてなんだから分かるわけがない。
部分麻酔されたあと、メキャッとかガキッとかギュイーンとか聞こえて、怖すぎた。何をされているのか全くわからない恐怖。「痛っ」と思わず声が出たのだが、「痛いね〜頑張ろうね〜」と言われた。頑張りたくねえ。

抜歯後は大して腫れなかったが、痛みは続いた。痛み止めをたくさんもらったので、調子に乗って飲んでいた。途中で足りなくなり、ズキズキ痛む夜を過ごした。辛かった。

左上下抜歯

1ヶ月後ぐらいに、また抜いた。違う医師が担当だった。「痛い?痛かったね。ごめんね〜。麻酔足すね。」という感じで、優しかった。そして、メキャッガキッギュイーンだったが、2回目なので慣れたものである。前回の学びがあるので、痛み止めは本当に痛いときだけ飲んだ。めちゃくちゃ余った。

終わらない

通院はやっと終わったのだが、両方の下の歯茎に穴が空いているような状態で、そこに米粒が入り込む。今もまだずっと入り込んでいる。これがかなり鬱陶しい。注射器をもらったので、それに水を入れてぴゅーと洗い流している。嫌である。

ここまで辛い思いをして、本当に抜かなければならないのか。親知らずビジネスなのではないか。何かの陰謀ではないか。そう思うぐらい辛かったのである。

しかし、報われる日が必ず来ると信じて、生きている。
歯磨きも頑張る。


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