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母の退院。そして老健への再入所

4/26に老健で転倒し 外傷性くも膜下出血で入院していた母が退院し、元居た老健へ6/15に再入所しました。

5月下旬には、こちらの問いかけにほぼ反応もしなくなって看取りの施設を探すことになりましたが、以前お世話になっていた老健が引き受けてくれることになり本当にありがたかったです。

ずっとベッドに手足を拘束されて決まった時間にならないと大便をしてもオムツも変えてもらえないのは可哀想すぎました(人手不足は十分理解していますが、あまりにも…かわいそうで…)

とにかくこの病院を退院させてあげたかった。

2回退院許可後に血液検査で却下になり「看取り希望なので、今更の治療は必要ない」ことと老健では「血液検査の数値が少し悪いくらいなら受け入れしてくれる」事を何度も説明してやっと退院できました。

実は6/1からコロナ感染者が多くなってきたことで再度面会ができなくなっていました。

6/15に退院で会うまで半月会えなかったので母の状況がわからなかったのですが、退院手続きして連れてこられた母はちゃんと目を開いてこちらを見ています。
声をかけたら私を認識してうなづいていました。
前より意識がはっきりしていることに喜んでいると、連れてきてくれた老健の介護士さんも「私の事わかるみたいです!」と喜んでくれました。

「ママ、退院だよ前に居たところに帰るよ」と声をかけたらうんうんとうなづきました。
(わかるんだ!退院できることが嬉しいんだ!)とこの決断は間違いじゃないと確信しました。

再入所を引き受けてくれた老健は本当に素晴らしい職員の方々と先生がいらっしゃいます
私は義父母のこともあり、これまで20以上の施設を見学してきましたがここは格別でした。
本当に親身になって対応していただいていたので、改めて再入所の手続きをして「最後まで全力でサポートさせていただきます」というお言葉に涙が出ました。

コロナの影響でこの老健も普通は建物の中と外のガラス越し対面のみで 面会ができないのですが、退院手続きから移動して入所手続きという長時間の外出が無理だった父に母を会わせられなくて残念に思っていたらいつでも面会できるようにしてくれるということで、今日父を連れて面会しに行きました。

抗体検査待ちの間に「ちょっとびっくりされるかも」と介護士さんが動画を見せてくれました。

そこには起きてゼリーを食べる母の姿が…
「少し食べられるようになりましたよ。すごいですよね!!」と
(もちろん量は少しですが大進歩です!)

きっと退院して知ってる方のいる老健に戻れて 気持ちよくお世話してもらって母の気持ちが前向きになったんだろうなと感動しました。

防護服や手袋、フェイスシールドをつけて面会した母は最初に私の顔を見て、後ろから入って来た父を見て…その時の表情
初恋の人に会った乙女みたいに顔がぱぁ〜と輝きました!
父が「Yさん、わかる?」と聞きながら手を握ると目が大きく開いて うなづいて手を握り返して…

「わかるね?わかるね!良かった良かった!」と父も涙ぐんでいます

なんて美しい光景なんだと娘ながらもらい泣きして…

10分の面会はあっという間に終わりましたが部屋を出る瞬間まで母の目は父を追っていました

父を家へ送る途中、やはり老健に移れて良かった。ただ、だからと言って充分に食べられないと厳しい状況には変わらない事は話し、それでも なんとか少しでも食べられて最後の時を迎える瞬間まで母が気持ちよく過ごせたら良いねと話しました。

余談ですが、私は父が母のことを名前で「Yさん」と呼ぶのが好きです。
「おい」とか「おまえ」とかじゃなくて、名前に「さん」付け。 一度も母に大声で怒鳴ったりしたところは見たことがありません。
母と結婚して20年も母の介護をして来た父。
母は本当にしあわせだと思って来ましたが、どうか最後まで母もそう思っていてくれますように…

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