入院から退院まで(自分用備忘録)
1/15入院(4人部屋家具TV冷蔵庫付き窓側)
昼食と夕食は普通に食べてその後は水か日本茶のみ少しずつ飲める。朝9:30で水分も禁止。
手術前の全身麻酔について麻酔科の先生からお話があった。
「全身麻酔」の概念がドラマで見るみたいな「だんだん眠くなります」ってやつだったんだけど、最近友達から「気管に管を入れるのが全身麻酔」というのを聞いてびっくり!
全身麻酔は自分の力で呼吸をすることができなくなるので呼吸用のチューブを口から入れて(気管挿管)このチューブを人工呼吸器につないで 手術中は安定して息ができるようする。
手術が終わったら全身麻酔薬の投与を止めて 15分くらいで目覚めるのが『全身麻酔』だった!
私は血管がなかなか出なくて血液検査や点滴ではいつもご迷惑をかけているんだけど、今回は手術が右なので点滴は左しかできなくて看護師さん本当に苦労してた(右利きだと右の方がまだなんとかとれる)
長時間かけて2度ダメで3度目でようやく手首近くからいけた。
動かすところだから結構痛いんだよね。でもほっと一安心。
1/16手術(右乳房温存術、センチネルリンパ節生検)ドレーン措置(体内に溜まった出血や浸出液を排出する管)
2番目の手術だったため12:30〜の予定でしたが13:15〜に変更。(何かあったのかしらと心配になりながら待つ)
術着(着圧靴下を履き下着のみの上に浴衣のような長い病衣)を着て看護師さんと一緒に歩いて手術室に入る。
手術台に座ってバスタオルで隠してもらいながら(ここ大切!意識があるうちは裸を誰にも見せないようにしてくれた。昔の手術では真っ裸で硬い冷たい手術台に転がされ、脊椎麻酔をされて意識があるからそれはそれは酷い格好をさらけ出していて 若くなくても泣きそうだった)そっと下から術着を抜き取ってもらった。
で、またまた驚いたのが手術台がふかふかで暖かかった事!!
エアマットみたいなすごくふかふかで電気毛布みたいなあったかーいのに寝かされた。
昔のカッタイ冷たいただの台じゃない!(あれはなんというか…解体ショウのマグロになった気分だった)
部屋には音楽がかかっている。
昨日どんなジャンルの音楽をかけるか聞かれていたんだけど、リストを見たら「藤井風」はなかった🥲サザンとユーミンはあったけど。
仕方なくJ-POP2020’HITS を選んでおいた。
でも緊張してたのか私の耳ではなんの音楽かはあんまりわからなかったけど。
先生が入ってきて「あれ?さっきとはずいぶん違って賑やかなのかかってるね。もっと歌謡曲とかもあったよ」って言ってて
「最近の曲の方が良いんです」って言ったよね😂
「音楽好きなんだっけ?」
「はい!早く元気になってライブ行きたいです」
「お!それじゃ頑張んないとね」
そんな会話をして
看護師さんが「麻酔を入れるのでちょっと痛いですよ」と言いながら酸素マスクをしてくれて麻酔を入れたみたい。
確かに結構痛い。
「だんだん眠くなります」と言われて数を数える間もなくあっという間に意識がなくなったらしい。
「手術終わりましたよ」
次に気がついたときには2時間たっていた。
「何時ですか?」
「3時半です。これからお部屋に帰りますね」
頭は動かせなかったしまだぼんやりしてたけど話はできた。
もうスポーツブラもつけてもらっていて(術後の傷が開かないように形を保つようにホールドするためにややキツめのスポーツブラをつけて24時間3週間過ごすように説明を受けていた)
手術台から病室のベットに移されていた。
そのベッドのままエレベーターで病室に戻ってきた。
「痛みは10段階でどのくらい?」
と聞かれて「3くらい」と答えたけど コレ他の人と痛みの感じ方の違いがめちゃくちゃあったみたい。
10が人生1番の痛みだとするとそれを経験しちゃってる人は低く言いがちなんだよね。
ものすごく痛いけど、死ぬほどじゃないから3って言ったら「じゃあ痛み止めはいらないですね」って言われたので😳訂正して7にした😅
(後で看護師さんから聞いた話。男性はケガで5針縫ったくらいで8とかいうらしい!)
「女性は我慢強くて無理しちゃうから痛いなら痛いって言ってくださいね」と言われて、それからは毎日痛み止めもらいました。
だんだん意識がはっきりしてきて痛み止めも効いて元気が出てきた。
心配していた麻酔の後遺症の喉の痛み(管が入っていたので)、頭痛や吐き気、めまいもなく安心しました。
体を少し動かそうとするとやっぱり痛い。
右側に傾いて体重をかけられないのは説明されていたけど、左に横向きに寝るのはできると思っていたらそれも痛くて無理だった。
まっすぐ寝ているだけだと腰も痛くなるので自由になる足を膝立てしてなんとか腰を少し浮かしたりしながらなんとか数時間過ごした。
人工呼吸器は3時間は外せないと言われていたけど、酸素の数値が少し低くて20:00過ぎまでつけられていた。
「遅くなったけど、ご飯食べられるようなら持ってきますけど」と言われて「食べられそうです」と起こしてもらった。
座っても大丈夫で、トイレにも付き添ってもらった。
センチネルリンパ節を探すためのガイドの薬が青いので した後のトイレの水が真っ青になっていてちょっとびっくり!
「歩けてよかった。もう大丈夫です。」とお墨付きをもらいました。
お腹が減っていて(点滴はしていたけど1日ぶりのご飯)ペロリと完食。左手で器用に歯磨きもして思ったより動けて自信が持てました。
ただ一旦起きて座っていたところから横になると傷が伸びるというかドレーンの体内の管のところも引っ張られた感じもあって結構痛い。
その後の入院生活も座っている方が楽で横になる方が痛かった。
点滴の痛み止めは切れていたので眠れるように再度入れてもらい、それが終わった後で点滴の管を抜いてもらいました。
手首の管が結構痛かったので開放感がすごかった。
なんとなく少しウトウトして体を起こしてXを見たり気を紛らわしてを繰り返して朝が来ました。
翌日からは午前中にリハビリが開始。
簡単な動作でも最初はできない。
右腕は最初は75°くらいしか上がらなかったけど、リハビリ後には100°くらいになって褒められた(やる気にさせるのが本当に上手)
1日2回来てくれた。
やり方の書かれた紙をもらって自分でも2回やって、1日4回のリハビリで翌日からも10°ずつ手が上がるようになりました。
退院する頃には160°くらいまで上がるようになったので、手の動きについてはもうとくに支障はなくなりました。
ただ重いものを持つのは無理なのでそこは気をつけて過ごします。
手術後3日目にシャワーができて簡単にお湯で流す程度だったけどさっぱりしました。
その間、シャンプーシート(100均!)で頭皮や髪を拭いていたのだけど、これが思ったよりすごくよかった。
100均すごい!おすすめです
ちなみに下着も使い捨てショーツを(4枚100円)持って行ったので捨てれば済むし、コンパクトで荷物にならず 思ったよりちゃんとしっかりショーツで入院生活なら十分でした。洗濯が増えなくてこれも本当におすすめ!)
退院前日にドレーン抜いてもらって(点滴の管みたいのを想像してたら20㎝くらい長いのが入っていて「だから痛かったのね」と納得。
いつもドレーンバッグを肩から下げて生活していたので、最後に管が全部取れてシャワーした時は本当に開放感〜って感じでした。
毎日何度も傷の様子を見に来ていただいていたけど、毎回「きれいですね。問題ないです!」と言われて安心しました。
時代のせいか 病院の違いか、初めて入院して「大切にしてもらってる」感じがして先生方も看護師さんもみなさん話をしやすくて良い病院で手術、入院ができて幸運でした。
1週間はあっという間に過ぎました。
これからまだまだ治療は続きますがのんびりやっていこうと思います。
とりあえず退院の2週間後に実際にとった腫瘍の詳しい検査結果が出るので2/4に今後の方針を決める(抗がん剤治療をどうするかなど)診察があるので、それまでに日常生活が送れるようにリハビリがんばります。
《追記》
3日目の夜の担当看護師さんが血圧を測りに来てくれたとき、サイドテーブルには風友さんからもらった藤井風のアクリルスタンド(屋形船イケ風)があったんだけど、「藤井風さんですか?」にびっくりし過ぎて(一般民間人の口から藤井風の名前が出るのを初めて聞いた!)「わかります?」「わかりますよ。ファンてほどじゃないですけど、紅白凄かったでよね!」なんて言われて大興奮!!
いつも低血圧で100くらいなのに137を叩き出して人生最高血圧を更新しました)
紅白の藤井風と屋形船風はかなりビジュアル違ってるし…本当によく気がついたなと。
実はファンなんじゃないの?と聞きたいのをグッと我慢しました😆