膝が痛いと相談に来たら
こんにちは!大橋しんです。アレクサンダーテクニーク教師で理学療法士として人の体と心をふんわりさせる仕事をしています。
僕は理学療法士として10年ほど医療現場にいましたので、ちょっとずつ医療のお話もしていきたいと思います。
僕の強みはその経験が今のアレクサンダーテクニークのクライアントさんに活かされていることだと思います。
どこに?リスク回避です。レッスンで余計悪くなったなんてお互いに避けたいですよね。
アレクサンダー・レッスンは基本的に体の緊張、それがためにパフォーマンスが制限されている人が対象であって治療ではありません。
でも、僕の経歴から体の不調を訴えてレッスンに来られる人がほとんどです。
例えば、膝が痛いという人が来たと想定します。訴えを聞き終えたら、僕はまず、医療機関で診てもらったかを聞きます。
診てもらっていない人には診てもらうように促します。診てもらった人には、何と言われたかを聞きます。
診断結果は病名や症状名、そして診断確定にはレントゲンやMRI、他の検査が必要ですから、それも聞きます。画像はできれば見せてもらいます。
ちょっと言いにくいんですが、整形外科の場合、結構適当に診断されていることがあるため、診断結果は一判断材料として聞きます。
そして自分でその方の膝に触れたり動かしたり動いてもらったりします。
体重をかけた状態とかけてない状態で動かしたりします。
体格や骨格、歩き方の特徴も見ていきます。
そうしながら損傷部位の特定と損傷の度合いを推察し、それが回復できるものかできないものかを判断します。
回復できるものなら、そのための条件を特定します。
その条件にアレクサンダーテクニークが関われそうだったら、ここでやっとレッスンをお引き受けするか判断ができます。
膝の損傷を歩くのを見るだけで推測する人がいますが、僕はできません。歩くのを見るだけでってどうやるんでしょう?それより触れたり聞いたりして確実なことを詰めていきます。
体重をかけると痛い、かけないときも痛い、動く時痛い、動いた後で痛い、動かされた時痛い、動かされそうだと考えただけでも痛い、どの角度で痛い、どのくらいの圧迫で痛い、朝起きた時に痛い、寝てる時に痛い、鋭く痛い、次第に痛い、続くかおさまるか、ズキズキなのかチクッとなのか、重だるいのか腫れを伴うのか熱感があるのか湿布をするとマシになるのか冷えると悪化するのか他に疾患を持っているのか薬を服用しているのか…
全部重要な情報です。
そしてそれらを総動員しても、推測の域を出ない。レントゲンやMRIがあってもです。診断ってそんなものです。
そして僕は法的に診断してはいけない立場であるので、それもお伝えしています。
その上で、筋肉の緊張を解くことが訴えの改善につながるのであればレッスン開始です!
というわけで、僕のレッスンに申し込まれたらまず面談を組むことになります。
今回はこれくらいにしますが、ココが痛い時は何を見る?とか質問していただければお答えしますよ!
それでは、また。
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