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あるものからはじまる場「あいだす」がオープンしてから
それぞれのペースや関わり方で関わり、育てることで、場に創造性が生まれ結果的に人も育つのではないか。
そんな場を目指して1月の中旬から(多分)オープンした「あいだす」
地域の方々も日常的に来るようになり、新たなフェーズに入ろうとしているので一旦文字に残しておこうと思います。
何からはじめたのか
あいだすのメインスペースである旧崎原邸は地域の方にとって、思い入れのある場所でした。昔は立派な庭園があり、そこで結婚式の写真を撮ったり、戦時中は疎開先にもなっていたり。子供の頃よくこのお庭で遊んだ、という声を聞いたりすることもしばしばありました。
そのため、この場所を自分たちが使っていくには地域の人にまず受け入れてもらえるようになる必要があると思いました。
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まずは地域の人たちの得意なことを教えてもらうという関わり方からはじめてみました。みなさん暮らしのプロフェッショナルなので、教えることでとても活き活きされていました。
オープン前に地域の人たちと餅つきを行った
地域の人たちもよくやっている餅つきで初めて非日常DAYを行いました。何をどう準備していいのか分からず当日を迎えてしまいましたが、自分たちが全部完璧にこなせなかったことでたくさん手伝ってもらい地域の人に催すのではなく参加者として関わってもらうことができたのではないかと思います。
また、当日は来てくれなかったお父さんたちも「これは餅じゃない」と文句を言っていたそうで、まあそんな関わり方もあっていいなと思いました。
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あいだす開放日を行った
オープンしたらここはどんな場所になるのか、私たちも確かめるために「あいだす開放日」を行いました。太鼓を持ってきて叩いていると人が集まってきたり、石に目を描いていたら地域の人から子どもまで興味を示したり、柑橘のジュースをつくる人、カレーをつくる人、中でボードゲームをする人、木工をしている人。
みんな違うことをしていることで場に創造性があるように感じた時間でした。
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あいだす新聞を発行しオープン前に配った
右側には先月やったことを載せました。どれくらいの人が気がついたか分からないですが、左側には未来の記事を載せてあいだすという場をどうしていきたいのかを共有しました。
今でも持ってきて欲しいと言ってくれる地域の方には配りにいっています。(なかなか大変)
ちなみに文字のサイズは大きめにしているのですが、「読めない!」という声もあれば、「年寄りだからって文字大きくすればいいと思って!」という声もあって面白いです。今後は虫眼鏡をセットにして置いておこうと思います。
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掲示板や黒板を作ってやっていることを掲示した
今日やっていることを黒板に書いておきました。車を止めて覗いてくれる人がちらほらいました。今はやってることも時間もまちまちなのと、人が自然に入ってくるようになっているので出していません。
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外で活動することを多くした
どうしてもパソコンを使う仕事が多いので部屋にこもりがちでしたが、地域の人に外の方があったかいから外でやれ!と言われてから確かにあったかいなと思い、外で作業するようになりました。
農船旗を簾のようにして日除けにしたら、何かやっているのかと思われて人がきたりしました。外で活動していると中に入ってきてくれる人は増えたような気がします。
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農チームによって畑が開墾された
畑が開墾されたことによって、地域の人が気にかけてくれるようになったり、畑に入ってきて話してくれる人も増えました。地域の人にとって畑は生きがいであり暮らしの一部であることがとてもよくわかります。苗を持ってきて一緒に植えてくれたり、自分の畑に案内して植え方を教えてくれる人もいました。
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いろんなものを持ってきてくれた
他にどんな関わり方ができるのか、、。最近はもらうだけの関係ではなく、電話で呼ばれて筍を取りを手伝ったり、デザインを見てほしい。という相手からのお願いも増えてきてとてもいい関係ができている気がします。
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黙々とベンチと椅子をつくり続けた
ここにきて初めてベンチと椅子をつくって、気がついたら10脚も椅子をつくっていました。手探りではじめた中にいろんな気づきがあったのではないかと思います。さらに隣の建物を修理してくれている棟梁が気にかけるようになり、良い関係ができたようです。
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地域の人にあいだすのちゃんとした説明ができた
存在としては公園のように誰もがいつでも来ていい場所だけれど、そこが本当の意味でみんなが好きなことに没頭できるようになるにはとても時間がかかるなと感じます。
どんな人にどんな伝え方をすれば、本当にやりたいことが伝わるのか。地域の人に対してはストレートに話すのがとても難しいと考えていました。少しずつ話しかけられるようになり、こちらからも話すようになり、関係性ができてきてようやく自分たちの伝えたい言葉で話すことができました。
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やりたいことを思い出すきっかけになった
市内の大学生がインターンとして2週間、まめなで過ごすことになり、あいだすにも滞在してくれました。
最初は求められることをやろうとしていましたが、それぞれが好きなことをしている場で過ごすことで、自分も「その時」興味が湧いたことをやってみようと思い立ち、土壁(久比を散歩している時に気になったらしい)をつくりだしました。その中で自分が本当にやりたかったことを思い出し、発表してくれました。
現代社会を生きていて自分が本当にやりたいことを見つけるのは難しい、ということすら気がつかないこともあります。
自分が興味を持ったことからはじめること、それを周りが見守ることで本人が何か見出してくれたのではないかと思います。
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ここで何かやりたいと言ってくれる人が増えている
広いウッドデッキと高い天井のスペースで演奏したいと言ってくれたり、公園としていろんな使われ方がして嬉しくなります。それぞれが当事者になり自分のやりたいことが繋がっていったら良いなと思います。
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他にも犬の散歩道になったり、自分達がいない時に人を案内してくれるようになったり、ご飯を釜で急に炊き出したりと日々いろいろ起こっています。それぞれの中で地域の方々との関係性ができている。
自分が「今やりたい」ことを素直にできる場がそれぞれが、そう関わり合うことでできてきている気がしています。だからこそ自分にとって発見があり、時間が経っても続けていて、気づいたら独学になっていることがあるのではないかと思います。
最近起こっている難しいこと
行き来する人間が増えるたび、大変なのが片づけです。ルールや規則を設けないことで没頭できること、やっていいんだと気がつけることがあるのではないかと思いあえてそういうものはないのですが、片付けのレベルは個人に委ねられるため大体がそのままであることがほとんどです。
それに紐づいて地域の人に借りたものを返し忘れたりもします。
また、やりたいことがぶつかったときにどうなるのか?はこれから出てくるのではないかと思っています。
ちなみに今あいだすにある唯一のルールはコンセントを抜いて帰ること。
次にやること
新しい視点を常にアップデートしていく必要があるなと感じます。そのために下記の2つを次のアクションにしたいなと考えています。
自分たちが興味を持てる問いを生み出していくこと
これは常にだと思うのですが、自分たちがあいだすに興味を持っていることが最も重要だと思っていて、何が面白くてそんなことしてるの?よう分からん。と言われても自分たちはとにかく面白い。そこに何か次の発見 / 問いがあるのだと思っています。新たに滞在するor通ってくれるメンバーを増やす
インターン生がきてくれた時、場自体はいつもいる空間なのに、少し違う風が吹いた気がしました。結果的にお互いすごく気づきを得られたなと思います。
あいだすらしさを保ったまま、その中でその人らしい関わり方を模索してくれた結果、本人にも発見があったようです。
普段いるメンバーは基本的にいつもいるメンバーでなんとなくやりたいことや行動、役割も決まってきています。そこに新しいメンバーが入ることで少し関わり方が変化するのではないかと思っています。
自分たちがあいだすの中にいても外から見ても、面白い。いつ来てもなんか良い、わざわざ行きたいと思える場であることが次のフェーズに必要なことなのではないかと考えています。