Anti-pawahara Evangelist

パワハラ防止~コミュニケーション改善/組織活性化をライフワークにする研修講師です。上場…

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パワハラ防止~コミュニケーション改善/組織活性化をライフワークにする研修講師です。上場企業を中心に企業内研修の実施多数。

最近の記事

10月8日第73回労働政策審議会雇用環境・均等分科会@厚生労働省を傍聴しました。

下記に検討のあらましと各委員の発言の要旨メモを記します。 なお、正式な議事録は後日同じURLに追加されると思います。 下記傍聴メモは特に「資料2 女性活躍推進及び職場におけるハラスメント対策についての検討課題」の内容を把握して理解されることをお勧めします。 --------------------------------------------- 冒頭、まず雇用機会均等課長による資料全体の説明がなされ、説明の最後にILO第190号「仕事の世界における暴力及びハラスメントの

    • 今年も女性活躍・ハラスメント防止に関する労働政策審議会(雇用環境・均等分科会)が始まりました

      今年も9月13日(金)から、女性活躍やハラスメント防止に関する労働政策審議会(雇用環境・均等分科会)が始まりました。 通算第71回となる今回は、 (1)令和7年度予算概算要求(雇用環境・均等局関係) (2)2023年度の年度評価及び2024年度の目標設定 (3)育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律及び次世代育成支援対策推進法の一部を改正する法律の施行について(次世代育成支援対策推進法の一部改正関係) (4)女性活躍推進及びハラスメント対策 など、

      • 雇用の分野における女性活躍推進に関する検討会報告書が公表されました

        検討会開催とアウトプットの趣旨 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(「女性活躍推進法」)は、令和7年度(2025)末までの時限法として平成 27 年(2015)に制定されました。 つまり、10年間の時限立法の期限が来年に迫っていたわけで、その見直しのために令和6年(2024)2月より11回にわたって開かれていました。 労働法関連の検討会は、こうして「厚労省主催」で「労働者代表(連合やUAゼンセンなど)」、「経営団体代表(経団連、全国中小企業団体中央会など)」、そ

        • 【JILPTから副業者の就労に関する詳細な調査結果が公表されています】

          事実上の厚労省の外部シンクタンクである独立行政法人労働政策研究・研修機構から、副業・兼業をしている人の割合や副業の形態、業種、副業を行う理由等、副業者の就労状況を確認するためのインターネット・アンケート調査結果が公表されています。 PDFにて閲覧・ダウンロード可。 調査対象(母数)160万人弱、有効回答者数19万人弱の中から副業者1万人以上の回答を得ている大規模なものです。 本文、調査票等を含めると362ページもありますが、ざっと目を通すだけでも参考になります。 https

        10月8日第73回労働政策審議会雇用環境・均等分科会@厚生労働省を傍聴しました。

          【先週7月12日付で令和5年度のハラスメント件数等が公表されています】

          【先週7月12日付で令和5年度のハラスメント件数等が公表されています】 厚労省雇用環境・均等局から令和5年度のハラスメント件数が公表されています。 正確に言うと、同局が管掌する雇用均等関係法令つまり ・男女雇用機会均等法 ・労働施策総合推進法(パワーハラスメント関係) ・パートタイム・有期雇用労働法 ・育児・介護休業法 のそれぞれについての「相談」「是正指導」「労働局長による紛争解決の援助」「調停」の件数の推移や内訳などとなっています。 ところが、この公表については例によ

          【先週7月12日付で令和5年度のハラスメント件数等が公表されています】

          パワハラ(いじめ・嫌がらせ)は「減った」のか?

          2021.9.3記 2023.7.18追記  パワハラ実態の統計は、毎年6月末に厚生労働省から公表される「個別労働紛争解決制度の施行状況」を引用することが一般的です。今年も令和2年度(2020年度)の結果が6月30日付で公表されています。 https://www.mhlw.go.jp/content/11909000/000797476.pdf  この資料の「相談件数」のうち、「いじめ・嫌がらせ」がパワハラに当たります。  ここ数年、メディアや士業ブログ等でこの「いじめ・

          パワハラ(いじめ・嫌がらせ)は「減った」のか?

          スポーツとパワハラ

          少年野球で3度日本一になった多賀少年野球クラブの監督、辻正人さんが試行錯誤しながら成し遂げてきた「楽しく、元気に勝つ」という理想的な姿が、Sports Graphic Numberのウェブ記事に紹介されています。 https://number.bunshun.jp/articles/-/858087 スポーツ、特に少年少女の指導でのパワハラ(スポ根指導)はかねてから問題視されながら、指導者の成功体験からなかなか変えられない、保護者が「しつけ」込みで「厳しく指導してください」

          スポーツとパワハラ

          コロナ禍での困難な就活を経て入社式を迎えるであろう多くの新社会人の皆さんへ。

          まずはおめでとうございます。 皆さんは大変な状況下にありながらも一生懸命企業研究をし、ガクチカを磨き上げ、ESを練り上げてオンライン面接に臨み、今日の日を迎えました。 その努力は並大抵のものではなく、報いられるべきものであることは間違いありません。 しかし、です。コロナであろうとなかろうと、これから上司ガチャ・先輩ガチャに直面する人も出てくるでしょう。 企業は自分の努力で選べても、上司や先輩はほとんどの場合は選べません(もちろん一定期間を経過後に会社の判断やあなたからのアピ

          コロナ禍での困難な就活を経て入社式を迎えるであろう多くの新社会人の皆さんへ。

          労働政策研究・研修機構より管理職の働き方について調査研究結果が出ました

          独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)はいわば労働政策に特化した国のシンクタンクですが、将来の政策検討の基礎資料となる調査をさまざまなテーマで行っています。 このほど、現場の実態として「そりゃそうだよなぁ」と共感できるテーマの調査結果が公表されたので以下にご紹介します。 働き方改革を進めろと言われても、結局中間管理職にしわ寄せが来てる。プレーイング・マネージャーじゃなくてマネージング・プレーヤーでひぃひぃ言ってるのに何を今さら、とおっしゃるなかれ。 「何を今さら」が

          労働政策研究・研修機構より管理職の働き方について調査研究結果が出ました

          カスハラ対策マニュアルが公表されました

          昨日2022年2月25日付で厚労省から「カスタマーハラスメント対策企業マニュアル」等が公表されました。 令和2年の告示第5号(いわゆる「パワハラ防止指針」)の「望ましい取組」の「7」で言及された「他の事業主の雇用する労働者等からのパワーハラスメント」や「顧客からの著しい迷惑行為」への企業対応につき、行政として一つの答を出しています。 ※ちなみに「他の事業主の雇用する労働者等からのパワーハラスメント」とはBtoB、すなわち法人顧客(得意先)担当者等からのパワハラであり、「顧客

          カスハラ対策マニュアルが公表されました

          「パワハラをやめよう」でやんだ試しがない

          パワハラ防止研修で「パワハラはやめましょう」という講師がいます。 でも、それでパワハラがやんだら何も苦労はありません。 例えば、「煽り運転はやめましょう」と言われて「そうだ、やめよう!」と決意する人、どのくらい居ますか?(笑)。 ほとんどは、  ・「自分は煽っているつもりはない」(認知の否定)  ・「煽り運転ではない」(事実の否定)  ・「相手が先に煽った」(責任の否定) と本気で思っている人が多いです。パワハラ行為者もほとんどそうです。 つまり「自分はパワハ

          「パワハラをやめよう」でやんだ試しがない