保存版 面接対策シート(質問事例あり)
■面接対策
転職面接の概要
端的に面接官が確認したいことは大きく2点のみと考えます。
WILL(何をしたいか?)とCAN(何ができるか?)
「応募先で何がしたいのか」
「応募先で何ができるのか」
この2点が採用可否において最も重要な要素です。
そして、この2点を確認するために、面接官は様々な方向から質問を投げかけます。
話に一貫性があるか、志望意欲や能力の程度はいかほどかを、より詳しく理解するために。
具体的な質問事例
良く聞かれる代表的な質問は下記の通りです。
それぞれの質問に対する、回答を作成頂き御共有頂けましたら、面接官の観点でフィードバックさせて頂きます。
まずは回答文章を作り上げ、その上で流暢にお話しができるよう徹底的に訓練を致しましょう。
※文末に回答頂きたい9個の質問を御用意しております。
WILLに関する質問
1) 転職理由は何ですか?
2) 企業選びの軸は何ですか?
3) 当社と同じような企業は多くありますが、その中でなぜ当社なのでしょうか?
4) この職を志望した理由は何ですか?
5) 当社でやりたいこと・挑戦したいことは何ですか?
CANに関する質問
6)これまでの経験やスキルを当社でどう活かすことができると思いますか?
7)これまでの成功(失敗)体験は何ですか?
8)今のあなたの課題は何ですか?
このように、面接官は様々な角度からWILLとCANに関する質問を投げかけてきます。
自己分析と企業研究という事前準備を綿密に行っておく必要があります。
もう少し、それぞれの質問を深掘ってみましょう!
■良く聞かれる8つの質問
1) 転職理由は何ですか?
「退職理由」として聞かれるケースもありますが、いずれも言い換えれば「現状抱えている不満や不安などの“課題”を、転職によってどう解決したいか」を確認する質問であるといえます。
職場のグチや不平不満を述べるだけではNG。「どうせまたちょっとした不満で辞めてしまうのではないか?」と判断されてしまいます。「うちでも同じようなことはありえる話ですよ」といった突っ込みを受けてしまうでしょう。
「自分はこうしたい、しかし現在の職場では実現できない、ゆえに転職という選択肢をとった」といった転職により解決したいことは何か、を伝えましょう。当然ながら「なぜそれが御社でなら実現できるのか」の説明もつく内容であるべきです。
表現の面でも工夫は必要です。たとえ転職理由がネガティブなものであっても、「○○できないため」「○○が不満なため」と安直に述べるのではなく、「○○したい」「○○されたい」という視点から「前向きな言い換え」ができるよう心がけましょう。またそもそもの転職理由としては、例えば「人間関係」など、どこでも起こりうるものなどは避けておいたほうがよいでしょう。
「それは現在の職場では改善できないのですか?」はよくある突っ込みパターン。今の職場にいつづけた場合どうなるのか?という側面からも考えてみましょう
・考え方の基本は「過去より未来」。不平不満は過去を振り返るだけのものです。あなたはこの先どうしたいのか、そのためにはどのような環境が必要なのかを考えてみましょう。
・Better 転職理由に自身の成長に関する回答を御用意される方も多いですが、あまり自己のことばかり話されると、「会社を自身の成長の道具ととらえているのでは?」という印象を持たれてしまいます。クライアントへの貢献と自己の成長のバランスがとれた転職理由/志望動機であれば良い印象を与えることでしょう。
2) 企業選びの軸は何ですか?
質問されるかどうかの有無に関わらずしっかりと考えておきたい部分です。
仕事内容、事業内容、商品(サービス)、キャリア、社風など、具体的な条件・要素で転職軸を設定しましょう。
他社併願先はどこですか?といった質問とセットで確認されるケースも多いです。当然ながら、一貫性がなければ本心を疑われます。逆に、併願先に一貫した軸を持たせることで本気度を示すことができます。一般的には併願先は同業界であることが多いですが、しっかりした転職軸があればその限りではありません。
・「給与」、「福利厚生」、「勤務地」といった内容は本当のことでも好ましくありません。給与や福利厚生以外で企業選びの軸を考えましょう。
・ゆずれない"MUST"と「あるとベター」な"WANT"に分けてみるなど、それぞれに優先順をつけてみるとまとめやすいでしょう。
3) 当社と同じような企業は多くありますが、その中でなぜ当社なのでしょうか?
何故「その企業」なのか?他社と差別化した理由を述べる必要があります。競合と比較したポジショニングの違い、独自性・強み、独自の経営理念・社風といった客観的要素を踏まえ、他社との明確な違いを具体的に伝えましょう。
また、「フラットな社風」「顧客志向が強い」といった内容だけでは不十分です。それを示す具体的な事例も用意しておく必要があります。採用ページなどに記載されている情報をそのまま伝えるだけでなく、具体的にはどういったことなのかを事例に落とし込んで話せるようにしましょう。
あなたが求める環境といかに近いのか?やりたいことがなぜできるのか?なども併せて伝えられるとベターです。
・情報収集の方法としては、「企業HP」「四季報」「ヤフーファイナンスなどインターネット上にある公的情報」「週刊誌・雑誌・新聞の記事検索」「書籍・文献・論文検索」などの他に、面接時に直接聞く方法もあります。2チャンネルなどの情報は信憑性に欠けるため、必ずそれ以外の方法も活用し裏付けを取るようにしましょう。
・妙にお世辞的をいったり、逆に同業他社の悪口・非難ばかりになってしまわぬよう注意しましょう。「他社の面接でウチのこともこのように言っているのでは?」と想像されてしいマイナスの印象を与えてしまいます。
4) この職を志望した理由は何ですか?
「数ある企業の中でなぜ当社なのですか?」から一歩踏み込んで、その職種に対する意向を通じて業務理解度や入社後のイメージを描けているかなどを確認される場合もあります。
ここでも転職理由やキャリアプランなど、他の回答との整合性・連続性が重要です。
特に未経験職種への転職においては「単なるイメージやあこがれでの志望ではないか?」も見られるポイントです。その職を通じてやりたいこと、挑戦したいことを具体的に語れる必要があります。
「他の仕事は一切できません」と捉えられてしまうような「こだわりすぎ」が理由でNGとなってしまうケースもあるので注意が必要です。
・「その職だからこそできること」は何でしょうか?
また、「その職でなければできないこと」でしょうか?あわせて考えておくと良いでしょう。
5)当社でやりたいこと・挑戦したいことは何ですか?
熱意やキャリアプランを見る、ということと合わせて入社後の「自身の活躍イメージ」を明確に描けているか?という点が問われる質問でもあります。
転職後にあなたはどのような経験・スキルを発揮し、挑戦を行ない、実績を残すのか?といった形で「プラン」をまとめて伝えましょう。
もちろん志望職種の実務内容を踏まえたものである必要はありますが、中長期のキャリアの中で成し遂げたい大きな目標があるのなら、その限りではない場合もあります。キャリアプランとともに短・中・長期の目標を述べるのも良いでしょう。
・ただし熱意を伝えるとはいっても、単なる「やりたい」という自己欲求だけを述べるのはNG。「それを通じて御社にこう貢献したい」といった組織貢献の視点を併せ持つよう心がけましょう。
6)これまでの経験やスキルを当社でどう活かすことができると思いますか?
あなたの能力をアピールできる代表的な質問です。
企業へのアピールですので、当然ながら○○したいという自身の希望ではなく、○○できる、○○が得意という自身の能力を伝えましょう。
ただし、調整力がある、問題解決力がある、という抽象的な内容だけでは不十分です。その能力を立証できる具体的な事例まで伝えるように心がけましょう。それにより、能力の裏付けができますし、その能力の程度感までを理解してもらうことが可能です。
また、○○できるという内容だけではなく、○○できるので御社でこのような時に役立つことができます、など具体的にそれが企業側にとってどのようなメリットがあるかまで伝えましょう。
○○という能力を活かしたい、という話をする人もいますが、これもNGです。自分都合ではなく企業側にどういったメリットがあるのかを意識することが大切です。
・「したことがある」だけのことは経験ではない、と考える面接官もいます。「それを通じて残した成果・学んだこと」といった要素をあわせて考えておきたいところです。
・具体的な成果でPRできる経験が多くない若手については、「キャッチアップの速さ・意欲」、「素直さ」、「目標を必ず達成する根性」など、マインド面を伝えることも一つの手です。ただしこのような定性的な能力を伝えるには具体的な事例が必須ですので、その点をしっかり作りこみましょう。
7)これまでの成功(失敗)体験は何ですか?
成功や失敗そのものというよりは、その過程において「何を・どう考え・どう動いたのか」というプロセスを重視した質問です。
成功体験の場合、成果を伝えるだけでなく、あなたがどんな「考え」に基づき、どのような「行動」をとり、「成果」を残せたのか?要素を分解して伝えましょう。面接官が見ているのは、成果そのものではなく、あなたが成功体験を再現させるための能力を持っているかどうか?です。
失敗体験の場合、失敗をどう分析し、そこから何を学んだか?まで伝えましょう。あなたの成長性を伝える重要な質問内容です。
・成果の大きさそのものが重要なわけではありませんが、その成果が社内・業界内で見てどうなのか?「相対性」「客観性」を持たせるとより説得力が増します。
8)今のあなたの課題は何ですか?
現在の自分に対する自己認知と、それに基づく成長プランを問う質問といえるでしょう。
現在抱えている課題とその改善策を伝えましょう。
ただし必ずしも「課題=マイナスの改善」とは限りませんし、そもそもマイナス面を抱えたまま入社しようというのもスタンスとしてはあまり印象の良いものではありません。「どうしたらもっと良い仕事ができるか・さらなる成果を残せるか」といった、「プラス面の上積み」を軸とした伝え方がよいでしょう。「○○を改善することで○○をもっと実現できる。そのために必要なのは○○と考えています」といった具合です。
また、当然ですがその改善のための具体策まで考えておかなくてはなりません。実際に今現在、改善策に取り組んでいるとベターです。
・伝えるべきは自己認知と具体的な改善プラン。単に「ここを直したい」では足りません。
■面接官への質問
面接で確認される点は、CANとWILLの大きく2つに大別されるとお伝えしました。しかし、それとはまったく別の軸で聞かれる内容があります。それは「何か質問はありますか?」です。この場面では、企業への興味・関心の強さを示すと同時に、聞きづらいことを確認したり、企業との相性を確認したりすることが可能です。
1) 企業への意欲を示すために
事前に最低5つは質問を用意しておきましょう。質問が全く出てこない、ということになれば企業への興味・関心が弱く映ります。そのようなことがないように質問は予め準備して臨みましょう。
質問内容を工夫することで、面接では伝えきれなかった自身の能力や資質、企業への入社意欲を示すことが可能です。
質問例
1.「ぜひ○○の経験(資格)を活かしたいと考えているのですが、何かお役に立てそうな分野はありませんでしょうか?」
2.「今後○○のスキルを高めていきたいと考えているのですが、これは御社への貢献に繋げる事ができますでしょうか?」
3.「この仕事で最も求められる資質は何であるとお考えでしょうか?」
4.「御社で活躍するために、私のこれまでのキャリアやスキルで足りないもの、補うべきものは何があるでしょうか?」
5.「私と同年代で実際に活躍されている方には、どのような方がいらっしゃいますか?」
6.「具体的な一日の業務の流れがどのようなものか教えていただけませんでしょうか?」
7.「配属先部署の社員の方々はどのような人数・構成になっているのでしょうか?」
8.「入社後はどの程度の期間・どのような形で実際の業務に合流していくのでしょうか?」
9.「入社までに準備・勉強しておくべきことがあればぜひ教えていただきたいのですが?」
10.「実際に社員の方にお会いしてお話しを伺う機会をいただくことは可能でしょうか?」
2) 聞きづらいことを確認する
福利厚生や給与などの諸条件、ワークライフバランスや女性の働きやすさなど聞きづらいことを確認することも可能です。ただし、その際には注意すべき点が2点あります。
1点目は、いつ聞くか?です。面接が始まって初っ端から条件面など自分都合の内容を聞くのは好ましくありません。まずはあなたの価値を企業に理解していただいてくことが重要です。そう考えると、面接が始まってすぐというよりはある程度話し合いが進んでからの好ましいでしょうし、二次面接以降など面接中終盤以降で確認するのがベターです。
2点目は、誰に聞くか?です。業務内容については上司や現場社員に確認するのが一番です。一方で福利厚生や給与などは現場社員や上司よりも人事の方が詳しいです。そのような内容を確認する場合は、人事へ確認するようにしましょう。
3) 企業との相性を確認する
面接は、あなたが面接官にアピールするための場。これが大前提ではありますが、同時にあなた自身の転職先としてその企業がふさわしいか?を判断する場でもあります。あなたと企業の相性を見る意味でも逆質問を有効に活用しましょう。
具体的な質問を以下にあげますので、参考にしてみてください。
1.「○○様(面接官)にとって、この仕事・職場の最大の魅力は何だとお考えですか?」
2.「逆に、この仕事の大変なところとして心得ておくべきなのは何だとお考えですか?」
3.「実績・成果に対してどのような評価基準を設けていらっしゃるか伺うことは可能でしょうか?
4.「教育・研修制度はどのようなものがありますでしょうか?皆様のご利用状況はいかがでしょうか?」
5.「御社の社員として強く意識しておくべきことや心がけは何かございますか?」
■面接直前に再確認!心得るべき基本3点!
1)積極性をみせよ! 「意欲をみせねば内定は勝ち取れない」
大前提として、まずは面接官に熱意・やる気を最大限伝えることを心がけよう。いかにスキルや経験が豊富な人でも、元気がない、あるいはそもそも入社したいという意欲が感じられないようでは門前払いになってしまう恐れもあります。面接は自分を売り込むPRの場であると考え、やりたいこと、やらせてほしいことを熱意とともに伝えよう。また、積極性や意欲というのは会話だけでなく表情や身振り手振りに出るもの。明るい表情、ハキハキとした応対は「何を語るか」以前に最低限求められる要素であると心得よう。
2)何事にもポジティブに! 「過去より未来の前向きな姿勢」
面接においてはネガティブな考えや姿勢は厳禁、何事においてもポジティブな考えで臨むべきものと考えよう。転職すること自体には不満など何らかネガティブな要素がついてまわることも多いが、それを前向きにとらえ今後どのように改善していきたいのか、どう変えていきたいのかを考え、「過去より未来」を基本的なスタンスとして持っておこう。実際の面接においては、意図的に苦しい突っ込みや難しい条件を投げかけられる場面も多い。もちろん安易に何でも安請け合いしたりするのは論外だが、やはり基本的にはすべて前向きにとらえ、臨むべきと心得よう。
3)具体的な内容を伝えろ! 「具体的な内容が面接官への説得力を増す」
志望理由、自己PR、入社後やりたいことなどすべてが漠然とした内容になってしまう方が非常に多いです。漠然とした内容では面接官もその内容が真実かどうか、判断が付きません。必ず、それは何故か?それはどういうことか?と質問された際に具体的な事例で話せるように準備をしましょう。具体的な事例で話すことで、真実味が格段に増します。
以上、ここまで面接対策の基本的な内容について述べてきましたが、これらを頭に入れた上で、ますは下記質問例の回答を作成の上、私に御共有下さい。面接官の視点でフィードバックさせて頂きます。まずは、文章ベースで回答を作り込み、その後、流暢に会話ができるよう徹底的に御準備して参りましょう! good luck!
↓↓
■回答を作成頂きたい9つの質問
-----------------------------------------------------------------------------------------------
1)転職理由を教えて下さい。
2)業界志望理由を教えて下さい。
3)当社と同じような企業は多くありますが、その中でなぜ当社なのかを教えて下さい。
4)弊社でどんな仕事を行いたいか教えて下さい。
5)これまでの経験やスキルを当社でどのように活かすことができると思いますか?
6)これまでの成功体験と失敗体験を教えて下さい。
7)今のあなたの課題を教えて下さい?
8)現職最大の課題を教えて下さい。現在所属している部署の最大の課題を教えて下さい。
それぞれに対する解決策を教えて下さい(コンサルティングファームでは頻出)
9)質問はありますか?
(5~10個。面接の場では緊張の為、用意しておいた半分の量しか思い出せないことも多いです。)
-----------------------------------------------------------------------------------------------