浅田明彦@おはる

オカメインコを愛する漆器屋の4代目。今のライフスタイルにも合わせられる漆器を目指して創…

浅田明彦@おはる

オカメインコを愛する漆器屋の4代目。今のライフスタイルにも合わせられる漆器を目指して創作してます。下の名前は(ハルヒコ)と読みます。

最近の記事

上塗りの仕事

漆器が完成するまでには、以下の工程があります。 木地固め → 布着せ → 布研ぎ → 一辺地付け → 研ぎ → 二辺地付け → 研ぎ → 三辺地付け → 研ぎ → 錆地付け → 錆研ぎ → 下塗り → 下研ぎ → 中塗り → 中研ぎ → 上塗り → 完成 基本的にはこれだけの工程がありますが、産地や物に合わせて変わることもあります。 その中で、塗りの仕事は、下塗り → 下研ぎ → 中塗り → 中研ぎ → 上塗りまでの工程を指します。上塗りは塗りの最終工程になります。

    • 未来に繋げたい!山中漆器の叢雲塗 人材育成プロジェクト

      7月20日より有限会社浅田漆器工芸が山中漆器のインターン制度をクラウドファンディングで募集しています。 プロジェクトページはこちら⇒https://casanell.com/projects/view/14 8月5日現在、目標金額の44%を超えており、少しずつご支援をいただいて進めています。ご支援、応援いただきありがとうございます。 上 和ろうそくの煤を付けて模様にする ・山中漆器インターン制度 有限会社浅田漆器工芸は工芸に特化したクラウドファンディングサイト【cas

      • スワリングを楽しめる器SUWARI

        2月2日から10日まで東京ドームで行われたテーブルウェアフェスティバル2020に新作のSUWARIを発表しました。 欅の木を厚手にくり抜き、底の部分を丸くくり抜くことで、倒れない形にデザインしました。 ワインやウイスキーを飲む時に香りを楽しめるようにとスワリングができる器【SUWARI】と名付けました。 …単純ですよね笑 実際にお客様に説明していると、面白いね〜!可愛い〜などと好評で、サンプルしかなかったのですが、ご注文をいただけて嬉しかったです。 塗りのタイプとして

        • うつろいカップがOMOTENASHIセレクションの特別賞を受賞しました!

          OMOTENASHI Selection とは日本独自の精神である“おもてなし”の心から生まれた魅力ある商品・サービスを全国から募集・発掘し、国内はもとより世界へ向けて広報発信、販路開拓を行う取り組みです。 https://omotenashinippon.jp/selection/ うつろいカップがOMOTENASHI Selection2019の特別賞「欧米選定員賞」に選ばれ、昨日白金の八芳園で受賞式に出席しました。 特に日本在住の欧米の審査員から評価が高かったそうで

          古木をモチーフにしたモダンな器

          栓の木を焦がしたモノトーンの器。 古木の朽ち感をモチーフにガスバーナーで焦がし、動きのある器に仕上げました。 一点一点手作りで仕上げ、縁の朽ちた形も一点一点違います。 「焼き」をほどこすメリットとして、日焼けによる変色や油や手垢・ホコリなどの汚れが目立ちにくくなることがあげられます。木は燃えやすい箇所とそうでない箇所があるため、焼き仕上げを行うと、加工後木の表面に繊細な凹凸が生じ、加工前より木目の陰影が鮮明になって、木材に味わい深さが出るのが特徴です。

          古木をモチーフにしたモダンな器

          叢雲カップ

          むらくも(叢雲)とは上塗を施し、やや乾き始めたところに和ろうそくの煤を当てて、黒雲のような模様をつけた変わり塗の一つです。 ろうそくの炎のような揺らめく様子をむらくも塗で表現しました。塗りの表情は一つ一つ違い、同じ模様はありません。飲み物はもちろん、デザートカップやそば猪口などにお使いいただけます。木地の産地の山中。塗りの技術も高いのが山中漆器の特徴です。一つ一つ丁寧に仕上げており、口当たりも非常に良いのが刷毛塗りのいい所です。