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「10年かけて生娘をシャブ漬けにした母娘丼」がコスパ抜群な起死回生の一発……になり得る出来栄えだった件
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いまインターネッツで話題になっている、「生娘シャブ漬け」の吉野家。なんでも聞くところによると、あの話が爆発的に広まった翌日に、超絶力の入った新商品が発売になる予定だったという。
問題のお偉いさんは解任されたそうだが、時すでに遅し。開発・研究に10年を費やしたという吉野家渾身の新商品「親子丼」は、「10年かけてシャブ漬け調教した母娘丼」などと呼ばれるようになり、新商品発表会まで中止に。
私はグルメブロガーの端くれらしく、友人知人に大手食品メーカー開発部の人間がいたりもするのだが、彼ら彼女らの苦労話を幾度となく聞かされているので、今回のあまりと言えばあまりな展開に少なからず心を痛めていた。
正直に言えば、心を痛めつつも超面白がっている。
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シャブ漬け問題を面白がるだけじゃ酷すぎるだろうという事で、発売日の当日のランチタイムに、さっそく10年かけた親子丼を食べに行ってみた。
これで美味しかったら応援するぞ吉野家。
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実際に吉野家まで行って気付いたのだが、こんなに安くやるのね。そうなると「税込みで440円弱で親子丼てどんなもんを食わされるんだ?」という不安が沸き起こる。
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親子丼をオーダーして「吉野家来るのなんて久しぶりだな~」などと考えつつぼんやり待っていると、何故か私の前に「オマチドサマデース」とチーズ牛丼が置かれた訳で。
明らかな注文間違いなので写真は撮れなかったが、なぜチーズ牛丼なのか。お前オレの顔を見て「こいつがチー牛だろ」と思っただろ?
なあ正直に言えよ、そうなんだろ?
と、延々とゴネ倒してやろうかとも考えたが、ジェントルなオレ様は「失礼、注文間違えていませんか?」と優しく言ってあげたね。
実際には「ちょ、ちょ、ちょ、た、頼んでませんけど!ボクのは親子丼ですけど!」と早口で文句言ってたかもしれないけど、脳内ではとても穏やかに大人な対応をした事になっているね。
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そんなこんなでチー牛疑惑を経て親子丼の到着である。
パっと見た感じ、鶏肉の大振りさがとても目立っている。卵で隠し切れていないBIGサイズは普通なら嬉しい話なのだが、やっぱりここでも値段が気になってしまう。400円程度の商品でこんなに大振りな鶏肉を大量に入れてたら、品質を落とすくらいしないと割が合わないんじゃないだろうか。
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試しにひとくち食べてみると、親子丼としては甘めタイプだと思われる。出汁の風味はそこまで強くなく、むしろ牛丼のタレっぽい味を感じた。
いわゆる蕎麦屋の親子丼の味ではないが、甘めのチキンテリヤキにトロトロ卵を加えたような感じで、これはこれでとても美味しい。
気になる大ぶりの鶏肉も、値段を考えたら驚異的だと評価でき、ちょっぴりブロイラー臭はするものの、柔らかくて美味しい。
吉野家頑張ったなあ。これをこの値段で出せるような体制を整えるまでに、それなりの苦労があったと思うよ。
それを考えると、開発部の苦労が実ってやっと世間から評価が貰えるぞというタイミングでアレなんだから、やってられないだろうなあ。
吉野家は商品開発部のスタッフにはちゃんと報いて欲しい。これはこの先の吉野家を支えるレギュラーメニュー足り得る商品だと思うよ。
余談だけど、オレの知人に某有名家電メーカーの社員がいてね、その彼があるとき「辛口批評の荒井さんにぜひ試して欲しい新商品があるんです。良かったらブログでレビューしてください」と、ドライヤーを自腹で買ってプレゼントしてくれた事があったの。
それを「忖度抜きで言いたい事を言って欲しい」と言って貰えたので、素直にレビューしたんだけど、とても素晴らしい商品でな。
それがちょうど10年前のこの記事なんだけど、実はここで紹介したドライヤーは今も元気で大活躍中。風量も強くてよく乾くし、何といってもスカルプモード(低めの温風が出て、通常の温風よりも汗をかかずに髪の毛を乾かせる)が今でも便利。
ドライヤーとしてはとても高い商品なんだけど、この頑丈さと実用性の高さを考えたら非常にお買い得だと言える。
で、何でこんな話をしたかといいますと、実はこの商品、非常にスグレモノだと思うんだけれども、開発部ではなく広報セクションのやらかしで今では売っていないのだ。
今も後継機が出ていて、お高いバージョンとコンパクト版とが作られているけれども、この「ナノイー/ナノケア」を謳うドライヤーは過去に消費者庁に怒られている。
そりゃそうなのよ、だってナノイーだのナノケアだのの時点で怪しいもんだけど、それに加えてうんちゃらイオンなんて意味の分からない造語が踊ってしまってて、怒られない方が不思議というタチの悪い事をしてしまっているのだ。
完全にエセ科学系の商品なのである。
ところが、先に述べたようにウチの子は10年経った今も元気に動いているし、速乾性も未だに高い。ドライヤーとしては非常にクオリティの高い商品なのだ。
そんなもんになんで消費者庁に怒られるような文言をゴテゴテ付けるのかというと、そうしないと売れないだの市場でシェアを取れないだの、広報や営業のセクションがうるさいんだとか。
それで消費者庁に怒られて生産中止にされるだなんて、こんだけ良い商品を作った開発部も泣くに泣けないだろうに。なんなんだよ「エセ科学に頼らないと売り場が作れない」って理由は。
という訳で、今回の吉野家に限らず、この国は大企業で最も評価されるべきセクションへの評価がイマイチで、意味の分からないヤツらが高給を取りながらマイナスプロモーションを繰り返していやがるんだなと思った次第である。
商品開発で七転八倒してゲロ吐いて血尿出てるような皆さん、ちゃんと商品を見ている人間はおりますので、くじけず頑張ってね。
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