桜台で偶然に板橋区民の誇りと遭遇(魚がし寿司/桜台/寿司)
先日、息子に少しでも夏休みの思い出を作ってやろうと、豊島園に遊びに行った……という話は、何日か前にアップした大盛軒の記事に書いた。
今回はその続き。
豊島園からの帰りのお話である。
豊島園から両国の自宅まで帰るには1時間以上かかるため、閉園時間まで余裕はあったものの、18時頃に豊島園を後にした。
ところが、息子をなだめすかして、やっとの事で退園したというのに、何と人身事故により西武線ストップ。運転再開まで最低でも1時間なんてふざけたアナウンスが流れていた。
素直に地下鉄で帰ればいいものを、なぜか「来る時に大江戸線を使ったので、帰りは別ルートがいいなあ」なんて妙な事を考えてしまい、ふと気付けば息子(5歳21kg)を抱っこして練馬駅まで歩くという苦行に耐えるオレがいた。練馬駅~豊島園間を歩いて移動するなんて何十年ぶりだろう……。
で、練馬駅に到着してもまだ西武線は動いておらず、どうしようか思案したのだが、ふと「そういえば桜台に前から気になってるデザイナーズ銭湯があるよな」と思い出した。
幸い桜台まではバスが出ていたので、それに飛び乗って桜台の久松湯へ。
噂に違わぬオサレ銭湯であり、これで銭湯価格ってのは驚異的である。
どれくらいオサレ系かというと、お湯に入ってたら「本日のドルチェプレートでございます」なんて持って来られそうな空間だった。
お陰で豊島園で汗だくになった身体をキレイに出来て、さっぱり気分で桜台の駅前に戻れたのである。
そんなこんなで桜台駅前まで戻ったところで息子様の「お腹空いた」攻撃が始まってしまい、何を食べたいのか聞いてみたところ「寿司以外食べたくない」というグーで殴り付けたくなるような返答が。
ふざけんなクソガキと思いつつ、駅前を歩いてみると、まさかの看板が目に飛び込んで来た。『魚がし寿司』て。
『魚がし寿司』といえば、私の故郷である板橋に総本店がある、元は立ち食い寿司だったなんて老舗の大衆寿司である。
別系統の 『うおがしずし』 も色々とあるのだが、桜台のこの店はパっと見ただけでも「あ、板橋の系譜だ」と分かった。
そうかあ、桜台にも魚がし寿司があんのかあ。板橋の魚がし寿司系の店だったら、きっと回転ずし並のコスパだろうから、ちょっと寄ってあげてもいいかなあ……(親バカ)
恐る恐るお店に入ってメニューを確認してみると、はい大丈夫、これは確実に板橋魚がし系のお店です。
息子よ、好きに食いなはれ。
吐くまで寿司を食いなはれ。
ただし、その前にお決まりを1人前食い切ってからな(超ブラックな食べ放題店の手法)。
お酒も寿司屋とは思えぬ明朗会計・板橋価格。
当然、安酒場ほどの低価格ではないが、寿司屋でお酒を頼んでこの程度で済むというのは夢のようだ。
天狗舞とかあるじゃん、いやあ呑んじゃおうかなあ。
でも女房いないし、息子を無事に家まで連れ帰らないといけないし、日本酒は止めとこうかあ。
皆様からの金銭サポートがあると、子育てに追われる哀れなオッサンの生活がいくらか楽になると思わせておいて、息子の玩具やお菓子や遊園地代で殆ど溶けます。