もし可能ならば今日これからすっ飛んで行くべきおまつり(靴まつり市/玉姫稲荷神社)
以前、今私が住んでいる墨田区界隈は皮製品や被服の町で、歴史的に職人や問屋が多く集まっているという話をした覚えがある。
昨年の12月には、そうした土地柄から定期的に行われている、靴の叩き売りセールの話を記事にした。
で、今回も似たような話なのだが、4月24~25日の2日間、奥浅草の神社で皮製品の叩き売り市が開催されている。
「神社のある浅草北部エリアは皮革産業が盛んで、地域の業者などによる実行委が、毎年春と秋に靴市を催している。今回は感染防止策として、出展ブースを例年より少ない三十に縮小した。革靴のほか、ハンドバッグ、財布、ベルトなど約十万点を奉仕価格で提供する。
「くつの神社」として知られる玉姫稲荷神社の境内では、両日とも履き古した愛用の靴を宮司がおはらいし、足の健康を祈願する「古靴感謝供養」を実施。高額商品券が当たる大抽選会も行う」
との事で、単に職人が多いというだけではなく、カミサマまで巻き添えにするという土着文化っぷり。
あまりにも興味深過ぎたので、折角なので朝一でママチャリ飛ばして様子を見に行ってみた。
朝9時の開始と同時に行ったのに、すでに人だかりが。地元の方が多いようで、みんなこの市を楽しみにしていたらしい。
神社の外周や境内に何か所もテントが立ち、それぞれ靴やカバンなど、色々な物を売っていた。
この辺りは紳士靴(革靴)の店で、本革の靴が3000円程度から用意されていた。ただ難点はサイズもデザインも選べないということ。
「履けるものがあったらラッキー」という、この手の市ならではの "ご縁" を楽しむべきだろう。
スニーカーなどはさらに安い物があり、これらは1500円だった。
お客さんが多くて写真を撮るタイミングがなかったのだが、女性用の靴の方が種類が多く、また値段も安めだった。男性用の靴はなんだかんだ8000円くらいの物まであったけど、女性用のは5000円くらいが上限だったはず。
また女性の場合はちょっとした洋服や装飾品などのテントもあり、男性よりは女性の方が色々と楽しめるのかなと思った。
ただ、若い人向けの物は数が少なく、最終的にはオバちゃん向けの商品ばかりになってしまいそうだが。
革製品と言えば、この辺りでよく見かけるベルト売り場。ちょっとしたお祭りがあると、絶対と言っていいほどこのようにベルトを吊り下げて売るテントが出るのだが、多分これも土地柄なんだと思う。
少なくとも、板橋区に住んでた頃にはこの手のベルト売りは殆ど見かけなかったもの。
個人的に「これが狙い目なんじゃないか?」と感じたのはバッグ類。しっかりした造りの商品が3000円前後で売られており、デザインにこだわりがないならお買い得だと思う(そういう意味ではバッグ・カバンは男向けかも)。
品質は言葉は悪いけどピンキリで、同じ3000円均一でもいいなと思える物もあれば、これはちょっとという物もある。できれば、あれこれ選べる早い時間帯に行くべきだよねえ。
女性物と比べると、男性物のカバンやリュックは非常にお得。仕事に使えそうなPCバックから、普通に旅行に持って行けるリュックまで、3900円均一なんてテントを発見。
この手の商品は特にデザインのこだわりはないので、財布の紐がガバガバになってしまった。
財布といえば、革製の財布やカード入れが1000円ぽっきりのテントもあった。ちょうどカード入れが欲しかったんだよね……。
神社の外周以外にも、ドサクサかのように売り場を作っている "民家" があったり、普段は町工場か何かなのかなといった場所が開放されていたり、神社だけではなく街全体のお祭りなんだなと思った。
神社の奥では購入者限定の福引も。そして安定のティッシュ大当たり。花粉の時期に有り難い一品である。
釣果見せびらかしコーナー。まずは3900円で購入したリュック。これから先、息子を連れてハイキング系の旅行をする機会もあるだろうから、迷わず購入。これは造りがシッカリしていて、明らかにお買い得だった。
カード入れが欲しいと思っていたところに「1000円ぽっきりでいいよ!」なんて声をかけられたら逆らえるはずもなく。
女房にも何か買おうと思ったのだが、あいにくこの手の商品は本人のセンスが重要なので、他人が買うのはリスクが高い。
が、唯一「これは女房喜ぶ!」とピンと来たのがこの趣味最悪なピカピカの傘。2000円と(他と比べたら)ちょっとお値段はしたが、これも迷わず購入。
すると何という事でしょう、家に帰って女房に見せてみたら「これ欲しかったの!この間お店で見かけて買うかどうか本気で悩んだの!!!」と涙を流さんばかりに喜んでくれた。
あ、あ、そう……(ドン引き)
【注意事項】
で、ここから先は大事な話なんだけれども、実はこの市、本来ならば明日まで開催するそうなのだが、緊急事態宣言のせいで明日はやれるかどうか分からないらしい。
なので、もし可能ならば、行ける人は今日行っておくべき。明日がない前提で、じゃんじゃん商品を並べて、売り切り終いと考えている店が多かったので、仮に明日行っても何も残っていないかもしれない。
【開催場所】
所在地:東京都台東区清川2-13-20
最寄り駅:南千住駅(徒歩10分)
日程:4月24~25日(9:00~17:00)
※25日は緊急事態宣言の影響で中止の可能性アリ
皆様からの金銭サポートがあると、子育てに追われる哀れなオッサンの生活がいくらか楽になると思わせておいて、息子の玩具やお菓子や遊園地代で殆ど溶けます。