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一杯引っ掛けながら心の中で「いいなああぁぁぁ~!!!」と大絶叫した川崎の関所(丸大ホール/川崎/酒場・食堂)

先日、リンガーハットでつけ麺を食べたという話をアップしたが、実はあの日は川崎で一日仕事だったため、全ての用事が終わるとすっかり夜になっていた。

この日は京急川崎駅周辺をうろちょろしていたので、素直に家に帰るのではなく、折角だから適当な店にしけ込もうと決意。

だが、あいにく京急川崎駅の周りは真新しい商業ビルばかりで、チェーン系の店と思われる飲食店ばかり……。

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なんて思っていたら、駅の何本か裏の通りに「これじゃん!?」と妖怪アンテナが反応するお店を発見。ちょうど出て来る客がいたのでチラっとドアの隙間から空き席を確認したところ、2席くらい空いてそうだった。

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「よーし、じゃあここに入ろっと」とスイ~っと吸い込まれてしまったのだが、お恥ずかしながらオレ様はこの時まだ気付いていなかった。

ここが何年も前から「行きたいなあ、でも女房子供もいるし独りで川崎で呑む日なんて来ないだろうし、しばらくは無理かなあ。でも絶対にいい店だよなあ」と憧れていた "かの丸大ホール" だった事に。

完全に偶然通りかかっただけで、店名も分からないまま突撃したのである。

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だが、焼酎のお茶割り(350円)をクイクイ呑みながら、あまりにも幅広すぎるメニューをひとつひとつ見て回っている内に、流石の鈍いオレ様も感付いた。

「あれ?このメニューの感じはどこかで……。川崎で、食堂みたいなメニュー構成で、ラーメンやオムライスや天ぷらそばまである酒場って、2軒も3軒もないよな?」

老いて極端に回転の悪くなった脳みそをフル回転させて答えを導き出すオレ。しばらくして心のなかで大絶叫と大パニックが始まった。

「丸大ホールじゃねえかここ!!! なんだっけ、丸大ホールに来たら何を食べようと思ってたんだっけ!?!? 思い出せ、最初は絶対にコレと決めたメニューがあっただろ!?!?!?」

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思い出したもつ煮定食だあああ~~~!!!

これ、これだよこれ! どこかのグルメブログで紹介されてて「ムキーーー!!」となったもつ煮定食で安酒という組み合わせ!

一口食べてみたら、想像通りこなれた味付けでうんめ~~。味噌仕立てのもつ煮と豚汁で味噌が被ってるけど、そんな事はどうでもいい。旨い、とにかく米がどんどん無くなる旨さである。

もつ煮はシロ中心で臭みは殆どなく、柔らかすぎるいい具合に食べ応えがある。そっと添えられた大きめのタクアンもいい感じ。

もつ煮を米にかけて、次は豚汁の中にちょっと米を入れてと、あの手この手で楽しみ出すオレ。完全に丸大ホールエンジョイ勢である。

今回は丸大ホールガチ勢とおぼしき老夫婦と相席になり、彼らの刺激的な電話内容(流石に言えない)を楽しみながら、お口ではもつ煮を楽しむという、なんてファンタスティックな川崎の夜。

なんか、若手演歌歌手と思われる男の子をどこぞのババアにあてがって金を引っ張るシノギの話をしてたよ(言うなよ)。

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