西葛西で神の使いと遭遇

死んでも買わねえ

昨年の12月前半のこと。

息子の誕生日が目前に迫り、ついでにクリスマスもジワジワ忍び寄り、我々夫婦は財布の中身を確認してはため息をついていた。

これまでは数百円~1,000円程度の玩具でも誤魔化せたのだが、流石に5歳児となると幼稚園のお友達のお家にある玩具などを知ってしまうため、アレ欲しいこれ欲しいという要求がヘビーな物になる。

ちなみに、愛する我が息子は仮面ライダーゼロワンの変身ベルトが欲しいのだという。

世界一カワイイ(当社調べ)息子の頼みなので、それくらい買ってやろうじゃないか、どうせ3~4,000円もあれば足りるだろうとアキバのヨドバシカメラの売り場を確認しに行ったところ、なんと最低でも6,000円からスタート。ついでにああだこうだオプションが付いたDXセット的な物は8,000円↑というヤクザ価格。

死んでも買わねえ。

すまん息子よ、金のあるないじゃないのだ。これは板橋区生まれの超絶コスパ厨である父の意地なのだ。
仮面ライダーや戦隊シリーズの玩具なんて、どうせ1年で新しい物に切り替わるんだし、互換性もないし、なんだったら本放送期間中に主人公がパワーアップして新アイテムとか出て来ちゃうじゃん。そうなったら子供なんて高い金を出して買ってやった玩具でも速攻で飽きるじゃん。

死んでも買わねえ。

そもそもな、この不況が叫ばれてはや何十年なんて国でな、賞味期限がMAX1年(後発の商品の場合ほんの何か月か)の玩具に1万円近く出せる訳ないだろ?
子供を人質に取れば、そんなアコギな商売が通用すると思って貰っては困る。仮に1万円出せというならば、1万円に見合った機能を付けろやと思う。

それに、毎年似たような追加オプションを買わせて儲けるスキーム(ソシャゲ課金的)の商品を出し続けてるんだから、いっそ作品間で互換性を持たせろよ。エコだ何だ言ってる時代なんだからゴミばっか増やすな。ひとん家の子供を盾にして甘ったれた商売すんなクソ野郎。

という訳で、ごめんな息子よ、死んでも買わねえ。
金の問題ではなく、こんなゲスな商売を認める訳にはいかねえ。

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元芸能記者、元AV監督などなど流浪の人生を送るフリーライター荒井禎雄が、時事ネタ・地域批評・グルメなど様々なジャンルの記事を書いています。…

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