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お出かけする場所がなくてヒマだったので、存在意義が揺らぎ倒しているT-CATに行ってみた

緊急事態宣言だかなんだか知らんけど、子供が気楽に外で遊べなくなってしまって、親として非常に不憫である。

いつも家でマインクラフトやって時間を潰すなんて生活では可哀想なので、なるべく日常に変化を与えたいのだが、このご時世では子連れでフラっと遊びに行ける場所も限られている訳で。

なんてウジウジ考えている時に、オレ様ふとひらめいた。

いま住んでいる土地からママチャリ飛ばしてすぐの距離に、以前から気になっている施設があったではありませんか!

昔はともかく、今なら "あんな場所" にわざわざ行くやつなんか少数派だろうから、子連れでも気兼ねなく冷やかしに行けるはず。

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という訳で、やって来ました日本橋の箱崎JCT……の真下にある、東京シティエアターミナル(T-CAT)さん!

箱崎JCTの辺りって、実は我が荒井一族の創業の地だったりするのだが、今となってはこんな場所で商売をやってる親類はおらず、ここを訪れる機会などほぼない訳で。

強いて言うなら、目的地の途中にあってたまたま通り過ぎたとか、旅行の時に箱崎から高速に乗るとか、その程度である。どちらにせよ、箱崎町自体には何の目的もない。

それはともかく、このT-CATなるものが一体どんな場所かと言うと、たぶん若い世代の中にはそろそろ「全然知らん」というひとが現れ出しているはず。

ここは一昔前までは「飛行機移動する際に知っていると超便利!」な、重要なバスターミナルだった。何が便利なのかと言うと、羽田や成田から飛行機に乗る際に、ここで搭乗手続きや出国審査を済ませる事ができ、後はリムジンバスで各空港に行き、そのまま飛行機に乗れたのである。

だから建物内には航空会社のカウンターがあり、単なるバスターミナルというよりは「ここからすでに空港の一部」といった趣きがあったのだ。

まあ全ては昔話なんですが……。

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こちらは現在のフロアマップ。1Fが羽田行きのバスの発着口で、3Fが成田行きの発着口となっている。2Fには昔はJALなどのカウンターがあったのだが、今はテナントとして飲食店などに貸している。

航空会社のカウンターがなくなってしまったという亊は、今やここでは飛行機のチェックインも何も出来ないという訳で、純然たる「空港へ向かうバスが出ているだけの場所」と化してしまっている。

どうしてそうなったかというと、アメリカの同時多発テロの影響で「出発空港以外でチェックインや出国審査をした乗客はアメリカには入れん!」という話になってしまい、後に各国がアメリカに追随。

このせいで空港ではないT-CATでは航空機に関する業務が一切出来なくなってしまったのである。

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という訳で、この2F部分を見てごらん。元々航空会社のカウンターだった場所にマクドナルドが侵食しているよ……。何故かストレッチ屋さんや歯医者もあるよ……。

箱崎JCTの真下にある歯医者にわざわざ通おうという奇特な人間が果たしてどれだけいるのか疑問であり、このラインナップを見た時点で地方の廃墟化が叫ばれる商業施設が頭に浮かぶ。

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