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3人の息子を育てるシングルマザーが大学院に通いながら会社をつくった話

はじめまして、こんにちは! 大原康子《おおはらやすこ》と申します。
1978年生まれの43歳です。ちっとも几帳面ではないA型。
中1、小5、小2の3人の息子を育てるシングルマザーです。

ある日突然シングルマザーになる

私がシングルマザーになったのは6年前。ある日、「行ってきます」と出かけて行った夫は、そのまま二度と家に戻ることはありませんでした。

突然シングルマザーになったからといって、悲しむ暇はありません! 三兄弟は当時7歳、5歳、2歳。例え父親が亡くなろうとも、お腹は空かせるし、おむつは汚れます。壮絶な日々でしたが、今思えば子どもたちとのバタバタした日常があったからこそ、悲しみから立ち直ることができたのだと思います。

「保育園には空きがありません」

しかし! 現実はシビア!!
なんと当時の私は専業主婦で無職。
しかも夫は自営業! 会社の保証なし!
突然の無収入です。

働かなくちゃ! 働かなくちゃ! 働かなくちゃ!

でも住んでいたエリアの保育園の空き枠はゼロ。
「かわいそうだとは思うけれど、保育園には空きがありません」
役所の窓口で頭が真っ白になりました。

フリーランスとしてのキャリアを本格的にスタート

子どもを預けることができなければ、外へ働きに出られません。
独身の頃に編集者や営業の経験があったので、やむを得ずフリーランスのライター&プランナーとして復職しました。

当時は在宅ママライターが多く誕生した時期ということもあって、運よくフリーランスのママたちによる制作チームと出会うことができ、やがてその任意団体の代表を務めるようになりました。

子どもを育てながら働くことは、なぜこんなに大変なのか

数年が経つうち、私の中でどんどん疑問が大きくなりました。
ただ、子どもたちの健康を守って、望む教育を受けさせたいだけなのに、なぜ女性が子どもを育てながら働くことは、こんなに大変なんだろう? 特別なことは何も望んでいないのに。

「女性の置かれている状況を理解したい、働くことについてちゃんと考えたい、社会についてもっと知りたい。それなら、大学院に行って学んでみよう。その上で、私が理想とする会社をつくろう」いつしかそう考えるようになりました。

3人の息子を育てながら大学院生になる

そうして、2019年に立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科に入学。フリーランスとして働くシングルマザーについての研究を始めました。授業は夕方から。大学院の隣に住み、子どもたちに晩御飯を食べさせた後、シッターさんや知り合った学生さんに留守番をお願いして教室に通う日々でした(うっかり留年する話は、またいつか……)。

ちなみに私は高卒だったので、大学に足を踏み入れること自体が面白く、学びはどれも刺激的でした。そして、思っていた以上に社会には多くの困難があふれ、感じていた以上に女性を取り巻く状況が厳しいものであることを知りました。

女性の働くを支援する、一般社団法人ルータスを設立

大学院入学の最大の目的は、起業。2021年の秋に、当初の予定通り「一般社団法人ルータス」を設立しました。創立メンバーは6人。巡り合わせというのは、本当に面白いものです。当初には想像もしていなかった、才能あふれるメンバーが参画してくれました。

団体の理念は、少し難しいのですが以下の通りです。

この法人は、経済的、社会的、文化的、市民的、その他のいかなる分野においても男女の平等を基礎として、女性が人権及び基本的自由を認識・享有・行使するために、「働く(ディーセント・ワーク)」及び「産み」「育て」の支援を行う。このことにより、女性が誰一人取り残されることなく経済的、精神的に自立・自律できる、よりよい未来の創出を目的とする

つまり、何が言いたいかというと「女性が望む人生を選択して、産み、育て、働ける社会をつくるよ」ということ。

壮大な目標であることは充分自覚しています。
でも、私は私の経験と学びを通して、こういう社会を目指すことしか選択できませんでした。

壁を、道に。

多くの女性たちの人生を豊かなものにできるよう、私たちも共に歩みを進めていきたいと思います。

どうぞみなさま、良い年をお迎えください。
そして、2022年より本格始動するルータスにご期待ください!

#この仕事を選んだわけ #自己紹介 #起業 #仕事




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