高知の乳業
「お米のごはんに牛乳は合わない」と子どもの頃から思っていたので、
学校を出て以来、牛乳を常飲はしていない。
パンも自分ではほとんど食べないので、
我が家では牛乳は家に常備するものではなく、嗜好品なのだ。
上の子はアレルギー検査では引っかからなかったが、幼児期からずっと乳製品が苦手で、それでも「みんなと一緒がいい」という本人の希望で数年給食で飲んだが、最近はやはり自発的に辞めているらしい。
というわけで牛乳が我が家に普段ないのだが、
昨日私が無性に牛乳を飲みたくなって、
買った。
高知県は第一次産業が盛んなので、乳業も勿論ある。
正確な自給率はわからないけど、
我が家のように嗜好品として飲む分には、
金額にとらわれずよく見て買えば、
高知県産の牛乳でずっと過ごすことが出来る。
おまけに山で牛を放牧するスタイルの牛乳まであるのだ。
最初にスーパーでそれを見たときには
とても驚いた。
山でぶらぶらして、
その辺の草食べて帰ってきた牛の乳が飲めるなんて…
アルプスの少女ハイジみたいじゃん!
(ハイジはヤギだけど)
(ちなみに現在は流通してないけどスーパーでヤギのミルクも売ってた)
生協に入らなくても、こんな贅沢な牛乳が買えちゃうのか…と。
他にもあるかもしれないけれど、
私の中で高知県の代表的な乳業会社といえば
「ひまわり乳業」
で、いろんなラインナップで乳製品を出してる。
私はグルメではないので、
正直牛乳の味の良し悪しはあまりわからない。
ただ、
愛郷心を刺激する品物だなあ、と思って暖かい気持ちで手に取っている。
どうせ飲むなら、暖かい気持ちも買って飲みたい。
生産者さんのイメージがわくような商品は、他に安いものが並んでいても、あえて応援したくなる。
特別パッケージでよさこい柄になっていたので買ってしまった。
とても可愛い。
そして、このひまわり乳業の社長さんは、高知史談会のメンバーで、
十数年間毎日ずっと、乳業のことだけでなく郷土の文化、産業、地学、歴史に関するブログを書いている。
とても博学で、ブラタモリ高知編でタモリさんを案内したこともあるすごい人なのだ。
高知にきたばかりで、
見知らぬ土地で
見つけた種々への疑問に
「何コレ?」と思ってググると、
大体このひまわり乳業の社長さんのブログに行き着いた。
私にとっては、ネット上の高知の先生なのだった。
土地を愛してるのがよくわかる人から、土地のものを買いたい。
高知を愛している人から、高知のものを買いたい。
私とひまわり乳業は、そんな関係なのだった。