[埼玉滞在記②]おばの本懐
帰省をしたらやりたかったことは
子どもたちを含め、甥、姪と、遊ぶだった。
自分が遊ぶ、というより
子どもたちの夏休みの思い出の1ページをプロデュースしたかった。
自家用車は最大8人乗れる。
実家の車は5人乗りで、「みんなでお出かけ」がしづらかった。
なので、今回我が家が車帰省できたことにより、子どもたちとの過ごし方が次元上昇した。
「プールにいこうぜ!」と、
5人の子ども(といっても1人座席サイズの大きさ)たちを全員乗せて、大人も2人以上で行ける。
夫も3年ぶりの帰省で、甥姪たちに会った。
姪、甥、甥の構成で、
姪が我が実家の次世代の最年長で、甥2人とうちの姉妹がそれぞれ同学年である。
17人のいとこ兄弟の上から4番目で、13人の年下をまとめてきた遊びの手腕が
我が家の甥姪たちは生まれてきた時から贅沢に注がれてきたので、
甥姪は義理のおじである夫に全く壁がない。
年頃の高校生になった姪も、中2の甥も、
いつもは行かないらしいプールの誘いに乗ったのは、
いとことの久しぶりの遊びもさることながら、
いつも会えば思い切り身体を動かしてはしゃげたおじさん(夫)との遊びが懐かしかったんじゃないかな、と
思ってる。
案の定プールでは、おじさん(夫)主導の鬼ごっこで、見知らぬ兄妹(しかもお兄ちゃんが中学生)が途中で自ら声をかけて参加してくるほど、
盛り上がっていた…。
私は暑苦しいほどのおばバカだけど、
遊ぶのはあんまり得意ではないので、夫には助けられている。
そしてうちの子たちもそれぞれ、
姉妹、家族とは違う、いとこたちとの時間を、
心から楽しんでいるようだった。
面白いもので、
いとこ同士、男女で同学年が2組いるのだけど、
なんとなく個性がかぶるのだった。
上の2人は似ているからこそ喧嘩するタイプで、
(最年長の姪をはさんで三角関係になったというのもあるけど)
下の2人は似ているから喧嘩しないようだった。
それでも上の2人も、成長して、似たもの同士として和やかに会話できていて、
嬉しい限りだし、
まだ小学生の下の2人の幼いやりとりもかわいらしく、貴重なものだった。
3年の間、まともに遊びにも行けなかった。
下の子たちにも、上の3人が小さかった頃と同じような賑やかなお休みの記憶をあげたかった。
姪も甥も、年頃でも、久しぶりでも、
なんの壁もなく私に話しかけてくれる。
特に上の甥は、小さな頃からママ以外にあまりくっつかず、可愛がろうと追えば逃げるような性格だったので、
中学に入ればいよいよ会話も出来なくなると懸念していたのが、
逆に生まれてから初めてくらい甥の方から話しかけられたのは、
嬉しい誤算だった。
小さな下の甥の人見知りないおしゃべりも、上の甥の同時期を思えば、また新鮮だった。
姪の新しい高校生活の話も、
赤ちゃんだったのに…と思い返せば感動して、
そして、赤ちゃんから学童までを
この子と過ごした時間を悔いなく持ったことに
心から良かったと思えた。
振り返ってカメラを向ければ、
可愛い5人の顔が集まって入る、
うちの車に乗って帰ることで、
幸せかみしめられた。
おばはいい身分である。
こんなにいい身分はない。