虫供養
イラガの幼虫である、
黄緑色の毛虫が大発生した我が家の柿の木。
素人ではあかんと最終的には
植木屋さんを頼もうと思っているが、
土日で夫が、退治役を担ってくれた。
蚊取り線香で使われている
除虫菊という菊の成分ピレトリンの溶液である比較的人体や植物に影響の少ない農薬を
慎重にスプレー散布。
毒針は死んでも有効なので、
見落としがないように散布エリアの下にはあらかじめブルーシートを敷く。
シートを敷いて初めて気づいたが、毎日樹上で大量のフンをしていたらしい。黒い丸い乾いたフン。別に臭くもなんともない。
私の木曜日と、夫の土日で、
だいぶ葉についていた虫の量は減ったと思う。
減ったというか、全て、殺してしまった。
ほっとした気持ちは、勿論ある。
無農薬だ、安全性だと、
都市の中で、
自分の手を汚さずにこだわっていた影で、
虫がわけば一つ一つ手作業で補殺する有機農家の方や、
その身を強い農薬にさらしながら、
作物を育てている慣行栽培農家さんもいる。
虫がかわいそうだから殺さないなどというのか、と
農業をアマチュアでもプロでも経験したことがある人にいったら、
鼻で笑われる。
かわいそうだけど、殺した。
虫がついたのは、
柿の木が抵抗力なく、
弱っているから、
根本的には雨が多かった天候や、土壌の問題はある。
でも、一本しかない借り家の柿の木をこれ以上弱らせるわけにはいかない。
家族をうっかり虫に触れさせたくない。
対症療法として、ついた虫を殺す。
多分、間違っていない。
でも、
胸は痛む。
甘ちゃんな私だけなのかと思ったけど、
日本には古来から、
なんでも供養する文化があると知って、
少し、ほっとした。
虫塚、虫供養。
草木供養さえもすると、最近知った。
命をいただかないと、生きていけない。
子どもの絵本みたいに動物みんながユートピアには
暮らせない。
だから供養する。
私も、ほぼ毎日読経の習慣ができて、
お経が読めるようになった。
こういうときにも、
使えるんだと、自分の習慣に、感謝した。
(注意!虫がいっぱいの写真が苦手な人はここから先はキケン。高速でスクロールしてください(^◇^;)虫に見えないように撮ってはいるけど想像力を刺激してしまうかも)
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