母亡き後の医者めぐり①過活動膀胱
3月に膀胱炎になった気がした。
気がした、というのは、病院に行かずに一回回復したからだった。
腎があまり強くない私は
膀胱炎とは、長い付き合いで、弱って冷えると出てくる。
それでも、随分と久しぶりで、最後に受診したのはまだ高知に来る前だった。
軽いのなら、温めて、水分を大量にとって菌を体から出してしまえば、治る。
幸い痛いのは経験がなく、ひたすら超不快な残尿感なのだった。
かくてセルフケアで一度落ち着いたと思ったら、
2日後くらいに明け方尿意で目が覚めた。
ただの尿意ではなく、
出したところでまったく残尿感が収まってくれない。
一度落ち着いて症状がぶりかえすことは今までなかったし、一刻の我慢も出来ない不快さだったので、
迷わず朝イチで病院受診した。
不快すぎて運転無理で、夫が送迎してくれた。
早く抗生物質をくれ…と思いながら、尿検査を出す。医師から言われたのは意外にも
「綺麗な尿で、菌がいないがです」という言葉だった。
へ?
「おそらく過活動膀胱という症状で、骨盤底筋の筋肉が何かの理由で伸びが悪くなるがです。まあ、40代過ぎたら加齢症状として珍しくはないでね。薬があるから、飲んでみてください。」
とのこと。
加齢症状って、こんな急に来るん?
というか、これ、膀胱炎じゃないなら、薬で治るの?
と初めてのことに恐れて
薬剤師さんに
「これ、本当に効きますかね…」と尋ねた。
「実はね、私も飲んじゅうがです。効果は感じてますよ」
と教えてくださった。
何よりの励ましだった。
結果は一日以内に効いた。
心から薬がありがたいと思った。
症状があるうちは、
トイレへの往復しか、
出来ることがなかったからだ。
薬は10日飲みきりで、
薬が終わった後、症状は出なかった。
加齢症状なのだろうけど、
母を亡くした後の心のガタつきが
今までになかった身体のガタつきとして出ている気ぐした。
つづく